お前ら、はよ付き合え【風丸一郎太】 (ページ3)

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03 おかんだなぁページ3

『春奈〜数学の教科書悪いんだけど貸してもらってもいい？』

私は隣の教室に行き、入学式から仲の良い春奈に声をかけた。

「Aちゃん忘れ物なんて珍しい〜いいよ！」

助かった！さすが優しい！！

『いや〜課題のために持って帰ったの忘れてたの』

「あるあるだよね」

春奈がうんうんと縦に頭を振る。

「そういえばね〜
風丸先輩が前にA」

「A！ここにいたのか」

春奈と話していると…ハキハキと爽やかな声が聞こえた

『風丸先輩！
どうして1年生の教室に』

「前に、もっと速く走れる方法はあるのか聞いてくれただろ？

試合を見てくれた礼もしたかったしAの走りで気になったことをノートまとめてきたんだ。
今日はそれを渡そうと来たんだ。」

『先輩！あなた神様ですね！
ありがとうございます』

やった！大切にしよう〜
　

「喜んでくれて良かったよ。
また、宮坂にもよろしく伝えておいてくれ」

『はい！』

風丸先輩ってほんと優しいな。ノートの字を見ても綺麗で見やすくて…
私、こんなカッコいいお兄ちゃん欲しかったな〜

いや、どっちかというと過保護だしお母さんなんかな？