王様に愛された神様 3 (ページ49)

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イカと神様のページ49

家に帰ると、そこにはプリンツが泣きながら寝ていた。オレはプリンツの頬を触る。

「寂しい思いをさせて、すまなかった……。
今度家を離れる時は、しっかり言うからな」

「兄……さん」

寝ながら言葉を発するプリンツ。
兄さん、か。兄様よりも響きが良いな。

後ろには、Aがいる。
オレはAの方を振り返る。

「プリンツさん……」

「大丈夫だ。プリンツは少し心配性なだけだ。
……コーンスープでも作るから待ってろ」

オレはキッチンへと移動する。
と思ったら、チャイムが何回も鳴る。

「あ、私出ますね」

Aは優しく言って、ドアを開けた。
そこにいたのは、あいつらだった……。

「S４……何回来れば気が済む。
っそ、それにゴーグルとライダーまで……ッ」

すると、なるほどと言う顔をして、アーミー、アロハ、マスク、スカル、ゴーグル、ライダーの順でお構いなく喋り出した。

「ふむ、ワガハイの想像通りの反応だ。
これからお前の家でお泊り会をする」

「エンペラーチームの人達は良いって！
何かブキの修理で忙しいんだって〜」

「アロハが提案したから、オレはカンケー無し〜〜責任取りません〜〜」

「お前の家は広いから、問題は無い。
それにまだオレらと会ってからAとは、交流が深まっていないだろう？」

「お泊り会ーー！
ちゃんと荷物持ってきたよ！楽しみー！」

「……フン、マスクと同じだ。
例え何が起きようと、オレには関係ない」

オレはため息を付いた。
ようやくのんびり出来ると思ったが……。

まだまだ、事件(？)が続くな。

その間、Aは笑っていた。
これ以上に無い、幸せそうな笑みだった。