王様に愛された神様 3 (ページ44)

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判断力が全てページ44

オレは、ある日悲しい知らせを聞いた。
オレの母ちゃんが亡くなったらしい。

めちゃくちゃ親子ゲンカとかもして、いつも……丁度１週間前に会った時はぴんぴんしてた。

死因は、「交通事故」らしかった。
今、オレの心の中には後悔しか無かった。

その時、目の前に人がいて。
いや、正しくはイカの敵のタコがいた。

母ちゃんを生き返らせる術がある。
そう言われて、彼は去っていった。

オレはそいつを呼び止めた。
母ちゃんが生き返らせる事が出来るなんて、タコの技術は凄いのかも、と思ったからだ。

今思えば、呼び止めた時点で駄目だった。
ショックが大きすぎて判断力が鈍ったんだな。

オレはお願いだ、母ちゃんを生き返らせてくれ、とタコにねだった。

タコの男は「俺達オクタリアンの仲間になるなら、人の一つや二つ簡単さ」と言った。

その時のオレは何でもする。母ちゃんが生き返るなら、何でもすると誓った。

オレは、タコの仲間になってしまった。
要するに、記憶を消され洗脳されてしまった。

母ちゃんの事もお前、ゴーグルの事も。皆んな皆んな、忘れちまった。

最初から弱音に漬け込んで洗脳すると言うタコ達の悪巧みだって、今お前に気付かされた。

人を生き返らせるなんて、本当は無理だ。
きっと、そのAって言う神も弱音に漬け込まれて洗脳されたんだろーな。

だからこそ、オレはタコを憎んでいる。恨んでいるぜ。ゴーグル、一緒にタコを倒すぞ！

卑怯な方法でオレを騙した罪は、
きっちりと払ってもらうからな！！