王様に愛された神様 3 (ページ5)

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オクタリアンページ5

オレが目を離した隙に、Aは消えていた。目を離す、と言う表現は過保護の様だが、Aは実際のイカでは無かった。

だから、ステージの行き方も分からないと先程言っていた。だからこそ、しっかりと目を離さないで、逸れぬ様にしようと言っていた。

しかし、そう。タコ達にターゲットにされ、やられていた。苦しそうな顔をして倒れるA。頬を触れば、少しだけ温もりを感じる。

「良かった、生きている……。」

オレはAを持ち上げる。彼女は相変わらずとても軽い。何も食べていないのではないか、とたまに思う。

オレはそこら中にいる邪魔なオクタリアンを倒してから、走って全員のいる所に行った。

「あ、Aちゃっ……。」

アロハが驚いた様な顔をした後、悲しそうな顔をした。インクに塗れているその顔は、とても苦しそうで、悲しそうだった。

「ねーねーエンペラー！
デンチナマズ、ゲットして来たよ！」

全員が振り向くと、ゴーグルがデンチナマズを抱えて立っていた。時々電流が体に流れる。

「ならば、スーパージャンプで帰るか。
次のステージはここよりも手強い。しかし、今はそれより先にAの手当だ」

スカルの一言で、全員は頷き、スーパージャンプでホタルのいる所へと帰った。

「おかえり……って、Aちゃん⁉
手当てしたげるからこっちわたし！」

そしてホタルはAを抱え、シオカラ亭と呼ばれる場所へと帰っていく。

「ライダー、てめぇ……」

アーミーの呟く声が聞こえた。