王様に愛された神様 3 (ページ38)

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ご先祖様の力ページ38

「くそっ、強いな……！」

オレは今タコ達を裁いていたが。
周りに囲まれてしまった。不幸な事に、誰もスペシャルが溜まっていないのだ。

強行突破も出来そうだが……あれは大量のインクを使うしスピードも重要だ。

だから、その後にまたタコが数匹来ただけでも、倒れるリスクが高くなる。

「どうするッ、エンペラー」

「……くそッ」

タコ達はどんどんオレらに寄ってくる。
遂に崖っぷちに追いやられてしまった。

『おい、聞こえるか？』

オレは驚いて、耳に手を当てる。機会は付いていない。なら誰がオレに？

『オレだ。スカルだ』

スカル？それはオレの名前だ。
それに、何処かで聞いた事のある様な声だ。

『お前の先祖のスカルだ‼』

そう、オレの先祖のスカル。
一体何故今……？

『フン、お前らがピンチだからだ。お前のブキは今は使いにくい。オレがすり替えてやる』

と言って、フッと意識が消えた。
起きれば、目の前にあるのは……

「スクイックリンα⁉」

しかも、スペシャルが溜まっている。
こうすれば、バリアが発動できる……。

『オレの唯一の力だ。じゃあ、それを有効活用して、さっさとタコワサを倒すんだな』

「……おう、スカル」

「……？何を言っているのだ、スカル。
自分の名前を何回も連呼して……」

「スクイックリンαのスペシャル！！
バリアだ！！さあ、強行突破だ‼」

そして、そこら中のタコは目を真ん丸にしながら、砕け散っていった。