王様に愛された神様 3 (ページ37)

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梅干しパワーページ37

よくよく見ると、倒れているエンペラーの口が少しだけだが開いていた。

「あ、オレの梅干しあげるね〜」

と言いつつ、梅干しを探すゴーグル。
オレはふと下を見てみると、１つの薄汚れた梅干しがあった。

……汚れているが梅干しは梅干し。
オレは無言でゴーグルに梅干しを渡す。

すると、ゴーグルは喜んでそれをエンペラーの口の中にポロッと入れる。

「ん、んん……」

エンペラーは目を開けた。
途端に目を見開きすっぱいと呟いた。

「オレは確か……はっ、
タコツボビバノンはどうした⁉」

「もう倒しちゃったよー！」

「……そうか、すまない」

エンペラーはゆっくりと立ち上がる。
そして、オレの方を向いた。

「あと１ステージらしい。
頑張るしかないぞ、スカル……」

「……おう」

今頃、ライダーとAは何をしている。
他に来たイカと戦っているのか？

Aは今何を考えているのだ？
ライダーも、何故タコになったのか……。

そして数分後オレらはステージ５にいる。
もう既に何個かステージをクリアした。

ステージ5は最後のステージと言う事もあり、おぞましい気配を漂わせている。

辺り一面は紫色のインクの海になっていて、ゴーグルが何回も落ちそうになってしまった。

それに、機械や仕掛けが沢山あり、ヤカンを見つけるのでさえ苦労する程だった。

すると、回る床の向こうにきらりと光る透明な物体を見つけた。……ヤカンだ。