王様に愛された神様 3 (ページ28)

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存在を全否定ページ28

『あたしはこれからはタコの所にいるんだから。この裏切り者め！！！』

「違うッ、お前はタコ軍に洗脳」

『洗脳？まあ、されてたの方が合ってるかな。あたしの事をずっと騙してたんだから』

これは、確実にAの声だ。しかし、タコ軍に洗脳されたからか、口調が荒い。

『このサングラスはね、あたしにとって最高の物なの。それにこれが無いとあたしは生きる事が出来ないからね。だから、ワタサナイ』

「違う、思い出してくれ！！オレはお前の事を憎んでなんか無い。恨んでもない！」

サングラス……きっとそれが、Aを洗脳している元。それを外せば、きっと元に戻る。

しかし、どう言うギミックでタコに洗脳されるのだ？調教されるのだろうか？

『まあ、将軍サマの所まで来てみな。
あんたなんて潰しちゃうんだから、ネ？』

『ソーダソーダ！
ショーグンハネ、最強ナンダカラ！』

ついでにアオリの声まで聞こえる。
なんとか、Aを説得したい。

オレは、頭の中を必死に整理する。Aと一番印象に残っているのは、何だ？

すると、ふとオレは思いついた。
こんな方法はしたくない。ただ、あいつを戻せるなら何だってやってやるからな。

Aの、トラウマを思い出させる事。
そうすれば、必然と神様の思い出を思い出させる事が出来るのかもしれない。

確か……マリア、と言ったか。
オレはマリアの存在を使う事にした。

「A……お前はマリアの事を覚えているか？誘惑の神、マリアを。お前を一番嫌ってたマリア。マリアこそ、お前を憎んでいる」

『！！マリア……あぁっ、わぅぁ……っ』