王様に愛された神様 3 (ページ27)

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運命の女神様ページ27

「虹の水……？」

『そ、それはお前にしか使えない水だ。虹の水は、白銀の水、そしてお前の使う黄金の水以外のどんな効果を持つ水にしても使える』

「！！それだったら、桃色にも……」

『理解が早くて助かるわ。
それじゃあ、お前にそれを授けよう』

そして、目の前がくらくらする。
目を開けると、自分のブキの中には、金色では無く虹色に怪しく光る水が入っていた。

「はぁっ……うゔゔ……」

ゴーグルは唸り声を上げている。
急がなければ、ゴーグルが……！

「虹の水か。桃の水になってくれ」

そう言うと、虹の水は綺麗に光る桃色へと変貌を遂げ始めた。そして、オレはゴーグルにかけて、一生懸命願う。

やがて、ゴーグルの青いゲソに輝きが戻ってくる。……何だか変な表現だが。

「ゴーグル！怪我は……じゃない。
無事か？違和感は無いか？体に……」

「無いよー！
すっかり元気になっちゃった！ありがとー！」

オレは、その場に立ち上がる。
A、待ってろ。あと少しで、お前を元に戻す日が来る。そして、ライダーも。

「ゴーグル」

「ん？なあにー？」

「この先何があるかは全く分からない。
だから、スカルを連れてステージ４へと急ぐぞ。そうすれば、Aが……」

「おー！頑張ろう！」

すると、耳元がざわざわする。
違和感を感じ、オレは眉間にシワを避ける。

『ば……だね……』

「A……⁉」

『ばぁかだね、エンペラー。
あたしはもうイカ界に戻る気は無い。このサングラスを付けてる限りはね』

⁉