王様に愛された神様 3 (ページ12)

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中に入れば死ページ12

中に入れば、目の前には青空が広がる。
彼の目には、タコしか映っていなかった。

「さっさと片付けて、戻るぞ」

いつの間にか進んでいる壁や、床。
様々なギミックに驚かされてばかりだ。

周りにはタコが大量にいる。
インクの上を転がってくるタコもいた。

すると、ステージの中にもマンホールを見つけた。これは一体何だろうか……？

「あの、ここにマンホールがあるんですけど。
入ってみて良いですか……？」

「おい、駄目に決まっているだろう。
お前は狙われやすい。いつも周りは気をつけろ、お前は神だからな」

「ああぅぅ、ご、ごめんなさいスカルくん。
でも、中から凄い声が聞こえますよ？」

「ホントだ！誰が歌ってるんだろー！
ホタルじゃないし、アオリかなぁ？」

「そんな事無いに決まっている。
どれ、中を見せてみろ。……これは！」

エンペラーさんが感心した様に叫ぶ。
そして、私達の方を向いて言った。

「イクラ、そしてタコが沢山いる。
そして人質になっているイカが一人……。歌声は、そのイカから出ている様だな」

全員は驚いた。
中に人質のイカが？それはタコに捕らえられて

「ならば、中に入った方が良いと思います！
その、敵が増えると困ると思うので……」

あぁ、露骨に中入りたいって思われてる。

「いいーんじゃない？Aちゃんの提案だし、さ、入ろーぅ！」

「うぁぁっ、アロハ！
あいつは怖いもの知らずだな……。丸でワガハイとは、正反対の様な存在だ」

アロハくんが入ったから、そしてこれ以上敵を増やしたくないと言う思いが、中に入れた。