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4話・羽 ページ7

ペラ、ペラと一つの音が響く部屋に突如聞こえてくる廊下を走る音


非常に煩い、そんなことを考えていると扉が壊れそうな勢いで開いた

開いたと共にかかる声
「斗羽ー!入るよー!!」


ノックぐらいしろと思って入ってきたやつを見ると

まぁ予想通り月切だった。


見ずともこんな事をするのは
この馬鹿なリーダーしかいないが。

「入る前にノックぐらいしろ」

呆れたようにいう俺に月切は後ろを向き開きっぱなしの扉を2回叩いて俺に向き直る

・・・え?

そして笑顔で告げる
「ノックしたよ!」


・・・あ、ダメだこいつ馬鹿だ



「いやーそれにしても本多いねー!どんなの見てるのー?」

月切がとった本は


「ゴリラ、図鑑・・・?」



「あぁ・・・そこは図鑑しかないよー?主にゴリラの」


ブフォ
効果音が付いていた気がする

吹き出して月切が笑い出す



うるさいとか思ってないよ

・・・あ、やっぱうるさいわ

「・・・で?本題は?」



笑い続けて一向に本題に入りそうにないので俺が本題を問う



すると先程までとは打って変わって雰囲気が変わり真剣な顔になった



「依頼だよ、今回斗羽は出陣メンバー。他の出陣メンバーも呼んでくるから先に2階のリビングに行ってて」


・・・依頼、か。今度はなんなんだか


「てことで次呼びに行ってくるー!ヒャッハー!」


うん、真面目な顔どこいった

月切は常にはしゃいで居ないと落ち着かない病なのだろうか

いやはや、困ったものだ






それにしても今回いつも以上に殺る気がするのだが
気のせいか...?



ま、気のせいということにしておくか

席を立ち自室から出る
あ、勿論本を持っていくのを忘れずにね!





「おーい、真朱ー?あれ、いねぇ。」

遠くで月切の声が聞こえる。
・・・うん、やっぱうるせぇ。





「さーて、今回の役割も拘束かなー?」

まぁ、なんにせよ結果は変わらないよな






「・・・殺るだけだ」


ポツリと零された声は誰にも届かず廊下の奥に吸い込まれて消えていった

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設定タグ:誤字脱字 , オリジナル , 合作   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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月見ノ(プロフ) - Gingerさん» わざわざありがとうこざいます、メンバーは6人になる予定です!これからもよろしくおねがいします! (2017年7月6日 22時) (レス) id: 27b064b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ginger - Incredibile!Divertente!(凄い!面白い!ってことです) (2017年7月6日 15時) (レス) id: bc44d2c5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年7月3日 21時

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