27話・月 ページ30
「…ていっ！」
ドボガァァァァーーーーンッッッ！！！
きっちり3秒待っての大爆発。
あれ、別の回路に繋げてたはずなんだけど…
「痛ったーっ！！あ、なにこれ、やらかし？」
「…月切くん、すごい音してたけどご飯だって」
「ん、わかった、あんがとー」
すごく淡々とご飯をお知らせしてくれたみどは。
え、なんでそんな冷静なの…。
…ヒャッハー、飯ぃぃぃぃっ！！！
なんて気分にもならず、だって明日は決行日。
残骸を片付けようももう一個のスイッチに手が当たり小爆発が起こる始末。そんじょそこらに爆弾もどきを転がしておいたことを後悔する。多少の片付けは必要かもしれない。
「やばい、ぼーっとしてる…」
これ以上やったら研究室破壊しかねないので片付けは後回しにした。
階段を上がっているといい匂いがした、途端にお腹がなる。
…そう言えば俺腹減ってたかも。
「先食ってろ」
つっつけどんに言う青くんに甘えて、ご飯にはしを入れる。相変わらず美味しい。
前日ということもあってかなんだかピリピリしてる。
そんな最後の晩餐みたいな顔で食べなくてもいいんじゃない？
「なんでこんな日も食欲が落ちないわけ？」
「もー、青くんは繊細だなー」
眉間にシワを寄せて食べてる青くん。金剛力士もびっくりの険しい顔。
「確かに、月切には欠片もない言葉だよね」
そう同意したのはましゅ。
「まぁ、そういう所が月切じゃないの？」
「おい、どういう所だよ、斗羽」
えー、みんな揃って酷くない？
だって、美味いもんは美味いじゃん？
「青くんおかわりっ！」
「あー、もうっ！自分でついでこい！」
「はーい！」
炊きたてのご飯の匂いは大好きだ。
ふりかけはもちろんのりたま。
そんな中ふっと青くんが言う。
「そう言えば白藍は？」
「あ…」
ドアの前にたつ。さぁ、どうしようか…
いや、もうどうしようもないのだ。
「藍くーん、起きてー」
「ん…お、ありがと。もうご飯？」
「あの、ね…？」
かくかくしかじか…
「はぁぁんっ！？もうご飯を始まってんの！？」
「本っ当にごめんっ！！！」
「…ふざけんな、おま、処す。」
「ごめんって！！今度アイス奢るから…！」
結局アイス2本奢ることで話がつき、一緒に階段を降りる。
「ってお前ほぼ食べ終わってんじゃねーか
(#＾ω＾)ﾋﾟｷﾋﾟｷ」
「ごめんってぇぇっ！！！」
こんな日なのに明日は決行日。
案外人を殺ることにも慣れてきたなー、なんて考える。
失敗なんて、絶対しない。
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月見ノ(プロフ) - Gingerさん» わざわざありがとうこざいます、メンバーは6人になる予定です！これからもよろしくおねがいします！ (2017年7月6日 22時) (
レス) id: 27b064b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ginger - Inｃredibile!Divertente!（凄い！面白い！ってことです） (2017年7月6日 15時) (レス) id: bc44d2c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よっけおる x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2017年7月3日 21時
