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26話・白 ページ29

…死ぬかと思った、いろんな意味で

さっきまでミドの話を聞いていたけど純粋で本当に良かったと思った

…まぁ旦那が朝から遊び呆けて嫁はスーツで会社に行かずホテル、と言われたところで嫌な予感はしてたけど。

純粋なのはいいけど…純粋すぎるのも問題だな

急いでマスター呼びに行って良かった。

「…朝からホテルとかマジかよ…」


「朝がどうしたんだい、藍くん。」

「おああぁぁ黙れマジでぶっ飛ばすぞおいコラ誰だよお前!!!」

「いきなり酷いな。私だよ」

「あぁ、ミドか。びっくりした…心臓に悪いからいきなり話しかけるのはやめてくれない?」

「誰かもわからずにいきなり怒鳴り散らす藍くんも藍くんじゃないか。」

「あぁ、うん、それはごめん」

よし、辛うじてなんとか朝、という言葉は忘れてくれたようだ


「それで、朝がどうしたって?」

「…記憶消すぞ」

「…?何故だい?朝がどうしたか聞いてるだけじゃないか」

「いや、本当に何でもないから…あぁもう!!僕風呂入るから!!」

「いってらっしゃい。溺れるなよ。」

「馬鹿にしてんのか」

ふふ、とミドが笑いながら冗談だよ、と付け足した。


朝から湯船に浸かるとぽかぽかして気持ちいい。

ため息を一つ吐き出すと、疲労感がどっと溢れてきた。

「…朝から疲れるなんて初めてだ…明日は決行日なのになぁ…」

明日が思いやられる。…特にミドが。

マスターに相談してみようかな、ミドの記憶変えたほうがいいかって。


気持ちよかった、朝入る風呂は格別だな

そう思いながらキッチンに向かい、アイスを探した。

「白藍、アイスならまだ買ってないよ」

「…あ、マスター。…そうですか、わかりました。じゃあ麦茶で我慢します…。」

「うん、買い出しに行く時に買っておくから、また今度ね」

「はーい…」

…それにしても眠い、月切にご飯の時に起こしに来いって言っておくか。

何度目かもわからない欠伸を吐いて、どうせ地下にいるだろ、と思いながら地下に向かった。

「…ねぇ、ツックー」

「…何だよ、今いそが…し…!?」

「うわっ!?なになになになに!?」

すごく機嫌の悪そうな声から一転、いきなりツックーが俺の目の前に走ってきた。

「白藍、誰に泣かされた!?」

「…あ、ごめんこれ欠伸」

「…びっくりした。それで、何?」

「作業中かわかんないけどごめん、ご飯の時間になったら僕の部屋に起こしに来てよ」

「あぁ、わかった」

「ありがと」


さ、一眠りするか…

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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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月見ノ(プロフ) - Gingerさん» わざわざありがとうこざいます、メンバーは6人になる予定です!これからもよろしくおねがいします! (2017年7月6日 22時) (レス) id: 27b064b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ginger - Incredibile!Divertente!(凄い!面白い!ってことです) (2017年7月6日 15時) (レス) id: bc44d2c5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっけおる x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年7月3日 21時

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