クリスマスの前の日に Another Story (ページ3)

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それから僕が寝たあとに帰ってきて起きる前に出勤していくすばるくんに会うことはほとんどなく、

毎日2人分の夕ご飯を用意して、

時間を潰すためにお風呂に入って、

それでも来ないからとすばるくんのご飯にラップをかけて、

なんとなくテレビから流れるバラエティーを見ながらご飯を食べて、

次のドラマに映るのに5分間の短いニュースがあって、刺されただとか、轢かれただとか、世の中物騒になったな、なんて感傷に浸ってみたり。

その後、すばるくんを待つために撮り溜めたドラマを見ながらソファで寝て、

朝起きたらベッドで寝ているという生活を繰り返して、約2ヶ月がたった。

･･･すばるくんが嫌いになったわけじゃない。

それでも2ヶ月も顔を合わせないと、なんとなくお互いに距離を感じる。(と言っても僕が一方的に感じてるだけなんやけど)

そう言えば、彼と別れたのもこんな感じの生活が3ヶ月続いた後だったな、なんてふと思い出してしまって寂しくなった。

もちろん、2ヶ月も経てばポスターや看板のデザインは完成していて、3日後の金曜日には前から予定していた打ち合わせの予定があったから、なんとなくその日は早めに寝た。

今日は雨で布団を外に出せなかったからか、布団に残ったすばるくんの匂いが香って余計に泣きそうになった。