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頭が追いつかない。
廉は何を思ってるのか心が汲み取れない。
「どうした?廉」
「紫耀にも岸くんにも揺れてるAのこと見てるとやっぱり眼中に無いんやなぁって。仲良い友達止まりやなって。でもそれは俺がちゃんとあいつらみたいに行動に移せへんかったから。不安で弱かったからよな。」
弱々しい声で俯きながらそう言った。
「この際やから言うな。Aのことが好きや。1年の頃からずっと。」
衝撃が走る。
驚いた表情を隠すことが出来なかった。
廉がそんな風に思ってたなんて。
「…えっと…」
「ごめん。困らせたかったわけじゃないから。ただ伝えて終わらせたかってん俺の片想いを。ちゃんと向き合いや紫耀とも岸くんとも。俺は今まで通りちゃんとAの味方やから、」
そう言い残し私たちが頼んだドリンクの金額よりも多いお金を置いて廉はカフェを出た。
廉が、私の事…?
そう考えると今まで沢山廉に頼って話を聞いてもらって…
友達接してたのに廉は違ったんだ。
申し訳なさで胸がいっぱいになった。
私が苦しくてどうしようもない時、そんな私の話を聞いて傷ついてたんだろうか。
知らないうちに大切な人を傷つけていた。
自分の気持ちだけしか頭になかった。
ごめんね。廉。
私もまだまだ弱いし子供だったね…
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piyopiyoppp0317(プロフ) - 廉くんと幸せになってください!!!!! (2019年8月19日 23時) (レス) id: 88e009bc8f (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、もう胸キュン止まらないです‥これからも更新楽しみにしてます! (2019年7月15日 12時) (レス) id: 9a06147a6e (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 初めまして。読んでいて、きゅんきゅんする感じがたまらなくて、ここまで一気に読みました。岸くん、紫耀くん…もう、羨ましすぎます。更新楽しみにお待ちしています。 (2019年7月4日 22時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2019年7月2日 17時