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真剣に取り組んでいた紫耀を邪魔するつもりはなかったのに紫耀は私に気を使って一緒に本を選んでいた。
「なぁ、A」
「ん？」
「花火大会誰かと約束した？」
隣で本を選んでいた紫耀がこちらを向いた。
びっくりして顔を見つめる。
「う、うん。まぁ…」
「岸くんだ？」
「まぁ、そう」
あからさまに目を逸らした。
どうすればいいか分からなくなった私は違う本棚に逃げた。
それを少し間を開けて追ってくる紫耀。
「行って欲しくないかも」
こちらを見てはっきりそう言った紫耀の顔が見れない。
動揺を隠す振りをして上の方にある本に右手を伸ばした。
「そんなこと言われたって…」
顔を見ずに言った。
意外にも上にあったその本がなかなか取れなくて苦戦した。
すると、紫耀は私の後ろに周り左手は私をホールドするように本棚に置き、右手は伸ばした私の手の上に置いた。
いきなりのことでわからなくなる。
「俺、嫉妬深いよ。Aのこと誰にも渡したくないし誰にも触れさせたくない。たとえ岸くんでも」
身動きができない至近距離でそう囁かれ顔が赤くなるのがわかった。
そっと本を取り私を振り向かせ渡してくれた。
顔は見れない。紫耀はどんな表情であんなこと言ったの？
「俺も花火大会でAのこと待ってるから。本気だよ。」
俯く私の顔を覗き込んでそう言った。
いきなり変なこと言ってごめん、とだけ言って席の方に向かった。
きっと紫耀は帰るんだろう。
あんなこと言って置き去りにするなんて、責任取ってよバカ。
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piyopiyoppp0317(プロフ) - 廉くんと幸せになってください！！！！！ (2019年8月19日 23時) (
レス) id: 88e009bc8f (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、もう胸キュン止まらないです‥これからも更新楽しみにしてます！ (2019年7月15日 12時) (レス) id: 9a06147a6e (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 初めまして。読んでいて、きゅんきゅんする感じがたまらなくて、ここまで一気に読みました。岸くん、紫耀くん…もう、羨ましすぎます。更新楽しみにお待ちしています。 (2019年7月4日 22時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あや | 作成日時：2019年7月2日 17時
