あいつよりずっと。

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平野くんとは初めて同じクラスになる。
周りはみんなかっこいいと言って騒ぎまくっているけど私は正直ちゃんと見たことも無くて分からなかった。
そんな平野くんが私と廉の元に走ってきた。

「よぉ廉！同じクラスだな」
「やな。紫耀がクラスおったら他クラスの女が無駄に来るからやかましいけどな」
「そんな言い方すんなよー。…えーっと同じクラス？」
「そう。俺らと同じクラスの藤咲A。」
「藤咲Aです。」
「…平野紫耀。」

なんか感じ悪い言い方だった。
わかんないけど外見だけなのかなと思ってしまった。

「廉、ごめん行くね」

そう告げて新しい教室に入った。

「A〜、どこ行ってたの？」

私を呼ぶ凛ちゃんの元へ向かった。

「友達と話してて。」
「永瀬だろ？」

優太が言った。

「…うん。知ってるんだ？同じクラスなったことあるっけ？」
「永瀬と平野は有名だろ。あいつら同じクラスだよなぁ
ー。」
「え！？そーなの！二人一緒は滅多にないね。女子いっぱい来そう〜」

凛ちゃんが少し嫌そうな顔をして言った。
案の定平野くんと廉が教室にやってきた時には女子が廊下に集まりドアから覗いていた。
同じクラスの女子も二人を見て " かっこいいね！" だとか " どっち派？？ " などの会話で盛り上がっていた。
そこに担任がやってきた。
各自が席に着席する。
私も席に着いた時前に来たのは平野くんだった。


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