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あの日から何だか体調か優れない。
身体というより心の問題だろうか。
何をするにもやる気が起こらなくなってしまった。
廉は相変わらず気にかけてくれてるが、今はほっといてと流して、保健室に向かった。
保健室に来ると思い出してしまう。
そんなことを考えながらドアを開けると見た事のあるシルエットが写りびっくりした。
「…紫耀先輩。」
「あ。…Aちゃんだっけな。」
名前なんて覚えてもらってると思っていなかった。
でもあの時みたいに調子に乗ったらまた機嫌を損ねてしまうかもしれない。
ここは慎重に、そう心の中で唱えた。
「何してるんですか?」
「逃げてんの。」
「誰からですか?」
「寄ってくる女から。」
そんなセリフ1度でいいから言ってみたい。
モテる人はやっぱり違うんだな。
紫耀先輩のこと狙ってる人なんてこの学校に何人もいる。
でも女遊びをする先輩なら寄ってくる女なんで誰でもいいんだと思っていた。
「女の子嫌いなんですか?」
自分でもよくわからない質問。
それでも怖いけどあの時のこと聞いてみたかった。
「中身のない女はね。俺の外見だけで寄ってきて中身なんてなんでもいいって思ってる奴が大半。」
そういう風にちゃんと見極めてるなんて思ってなかった。
私が思っていた紫耀先輩はやっぱり私の好きな紫耀先輩だった。
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かなと - 編集画面の関連キーワード設定の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月26日 0時) (レス) id: 754d6c739e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2019年5月26日 0時