一緒にならない ページ30
露「もう良さそうだね。ごめんね」
「いえ…少し驚きはしましたけど」
さっきまでいた場所からかなり遠くまで移動した私たち。
イヴァンさんはゆっくりと私を下ろした後辺りを軽く見渡してた。
「あの……何故あの場から離れたのですか？先程の小僧共が戻って来るからですか？」
露「違うよ、大きい虫が居てね」
大きい虫とは……かなり気になりますが、聞いたら面倒くさそうだ。
露「それより驚いたよ。おしとやかな君もあんな言葉を言うんだね」
「あ…あはははっ、引いちゃいました？」
昔の自分を諸に出したもんな、見苦しいものを見せてしまった。
露「そんな事無いよ、それに僕は君に興味が湧いたよ」
そう言うとイヴァンさんは私に近寄って来る。
私は少し怖くなり後ろに下がるが、後ろには壁がありこれ以上下がれない。
露「どうして距離を置くのかな？」
「……急に近寄って来るからです」
露「ホントかな？まぁそれはいいや。ねぇAちゃん」
近寄ったイヴァンさんは私の頬をゆっくり触れた後、さっきの輩の様に顎をクイッと持ち上げて言った。
露「ﾛｼ ｱになろうよ。僕と一緒になろうよ」
凄く寒い、そしてイヴァンさんはニコニコしてるけど目の奥は笑っていない。
露「一緒になってくれたら僕も嬉しいな」
「……イヴァンさん」
露「なあに？(雰囲気が変わったね)」
「私はﾛｼ ｱにはならないです。……喧嘩を売ってるかもしれないが婆さんを舐めんなよ」
露「……うふふっ、怖い怖い。冗談だよ」
そう言うと、いつものようにイヴァンさんはこう言う。
露「そんな怖い顔しないでよ。本当に冗談だからさ」
「冗談が冗談に聞こえないんですよね」
露「ホントだよ、さっきはごめんね。お詫びの印に…」
イヴァンさんの顔が近くに来る…唇が重なろうとした瞬間、誰かがイヴァンさんの肩を掴んだ。
米「イヴァン、Aに何しようとしてるんだい？」
肩を掴んだのはアルフレッドさんだった。
てか、なんで此奴は私の家にいる！
露「アルフレッドくんには関係ないよ？それよりも上手く撒いたと思ったんだけどな」
大きい虫はアルフレッドさんの事でしたのね。
米「甘いんだぞ」
露「……僕はそろそろ帰ろうかな。おもてなしありがとうね、色々あったけどとっても楽しかったよ」
と言いイヴァンさんは手を振りその場を去った。
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渚(プロフ) - 粟雨さん» 面白いと言って貰えて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月2日 21時) (
レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
粟雨(プロフ) - すっごいおもろいです！毎日楽しみにしてます！頑張って下さい。 (2021年9月2日 19時) (レス) id: 405b174d44 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 蟻籠さん» わわっ！大好きと言ってくれて嬉しいです！！更新頑張っていきますね (2021年8月21日 16時) (レス) id: 9dd9702176 (このIDを非表示/違反報告)
蟻籠(プロフ) - 大好きです！めりかわ…。更新、頑張ってください！ (2021年8月21日 16時) (レス) id: 97f7efefc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 | 作成日時：2021年8月18日 17時
