赤いわんわんおの妹【s× p × 】

第17話 ページ19

side-Riinu

それからというもの、
俺は毎日Aの病室に通っていた。

莉「なぁA、今日さ、母さんが朝から、父さんと喧嘩して、そりゃもう凄くてさ、喧嘩の理由なんだと思う？目玉焼きにソースかけるか醤油かけるのかで喧嘩してたんだよ？しょーもないよねぇ、2人ともいい歳してさ、、」

そして、毎日Aに、

莉「今日学校でさ、、」

莉「今日、友達と喧嘩したんだよなぁ」

なんて、どうでもいいこと話しかけてた。


莉「なぁA、ホントに目覚まさねぇの？父さんも母さんもすっげぇ心配してるし、友達だってお見舞い持ってきてくれたりしてんだぞ？だからさ、早く、目、覚ませよ。」

そう、Aの手を握りながら、言うと、
A手がピクっと動いた。




莉「？！A！！」

そう叫ぶと、今度は少し目元が動いて、
そのままゆっくりと目が開いた。




莉「A？！A、Aよかった、目が覚めた。」

Aが目を覚ましたことに安心したのか、目から涙がこぼれた。

莉「あ、そうだ、ナースコールしなきゃ！」

慌ててナースコールを押して、先生を呼んで、父さんと母さんにも連絡した。

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