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第23話 ページ26

side-A

イベントで買ったグッズとかを、家へ郵送するため、手続きをしに行って兄ちゃん達が待ってる場所に戻ろうとすると、後ろから

「おい。」

と、声をかけられた。聞いたことも無い声だったので、気の所為だろうと思いそのまま歩こうとすると、今度は肩を叩かれ、振り向くとそこには帽子を目深に被ったマスク姿の男が居た。

『あ、あの、誰ですか?』

「いやぁ、誰って俺の事よ〜く知ってるでしょ?もしかしてドッキリ?かっわいいなぁ。」

そう言って男は私の頭を撫でようと手を伸ばしてきて、私は思わずその手を振り払った。

「どうしたの?もしかして今日は機嫌が悪かった?ごめんね。あ!そうだ、この前美味しいクレープ屋見つけたんだ。今から一緒に行こうか。」

男はいきなり私の手を取って来たので、手を振りほどくと、今度は無理矢理腕を掴んできた。

『い、いや!やめて!離して!』

必死に抵抗する私に、男は

「なんで?俺達付き合ってるじゃん?俺は君の彼氏なの、だから手くらい繋いだっていいでしょ?」

『な!誰が貴方なんかと付き合ってるんですか?!私は、貴方なんて見たこともないし、名前だって知りません!なので、離してください!!』

「う、嘘だ!君は俺が突然の雨で困ってた時に、傘を差し出してくれて、告白した時だって、喜んでOKしてくれたじゃないか!!それなのに、俺以外の奴と一緒に仲良くニコニコこんなとこに来るなんて!!」

『だから、知らないですって!私は貴方に傘を差し出したことも、告白をされたこともありません!!いい加減にしてください。迷惑なので、そろそろ手を離してください!!』

そう言って私は必死に腕を振り解こうとすると、男は私の腕を力いっぱい握りしめたため、
男の爪が腕にくい込んで、血が出てきた。

「おい、大人しくしろ!」

男はそう言って私を突き飛ばした。

『きゃあ!!』

突き飛ばされた私は、思いっきり尻もちをついたので、少し痛いが男は、

「おい、行くぞ、とっとと立てよ!」

そう言って、また私の腕を無理矢理掴んできた。痛くて、怖くて、少し涙が出てきた。
すると、


莉「その手を離せ!俺の妹に手ぇ出すな!」

兄ちゃんが男の腕を強く握って、男は私の腕を握っている手を離した。
助けに来てくれた兄ちゃんはなんだかキラキラしていてヒーローみたいにすっごくカッコよかった。

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ルミカ(プロフ) - 奏@歌い手さん» ありがとうございます。最近、更新サボっちゃってるので、ゆっくり更新したいと思います。 (2022年4月4日 0時) (レス) id: 7b0f04cca9 (このIDを非表示/違反報告)
奏@歌い手 - ルミカさん» 更新は作者さんのペースで大丈夫です! (2022年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 2ed81884f0 (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ(プロフ) - そーだだおさん» わああああああああ、更新サボってすみません!!頑張ります! (2021年12月8日 22時) (レス) @page21 id: 7b0f04cca9 (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお(プロフ) - ぁぁ…全部読んじゃった…更新楽しみです!!!! (2021年12月3日 23時) (レス) @page20 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ(プロフ) - ゆぅるさん» ありがとうございます。私も書いててなんか切ないなぁってなってました(˘•̥ω•̥˘) (2021年11月28日 23時) (レス) id: 7b0f04cca9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くぅか | 作成日時:2021年10月12日 19時

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