不思議だよね ページ13
．
宮舘｢…｣
私はこの人に助けて欲しいなんて思ってない。
そう自己暗示をかけた。期待してたら辛いから
すると淡々と言う
宮舘｢結婚おめでとう。2人、すごくお似合いだよ。｣
そりゃあそうだよ。
美男美女なんだから
でも、…
宮舘｢でもそれは顔だけね。
何、こんな可愛い子傷付けてんの？｣
え？
｢いや、傷付けてなんか…笑｣
宮舘｢じゃあさっきの言葉は冗談で済まされるの？｣
言葉に謎の圧を感じる。
｢それは…｣
マユカさんは泣き出した。
宮舘｢君が泣くの？何？悲劇のヒロインぶってんの？｣
｢おい！やめろよ！｣
そりゃあ冒涜されるとそうなるよね。
宮舘｢そりゃあ嫌だよなぁ？自分の目の前で好きな女のこと馬鹿にされるの｣
…え、もしかして、助けてくれたの…？
気が付くと涙が溢れてた
A｢宮舘さ、…｣
宮舘｢行こっか。｣
そう言って肩を抱いて歩いて会場を出た
公園のベンチに座ると差し出された水
受け取るとゆっくり口を開いた
宮舘｢もっと早く助けれれば良かったね、ごめんね？苦しい思いさせちゃって。｣
なんでそんな優しいの？
首を横に振り、落ち着かせた。
宮舘｢隣、座ってもいい？｣
隣に座った宮舘さんはネックレスを外した
宮舘｢…Aちゃんって呼ぶね。｣
A｢…はい、｣
宮舘｢よく耐えたね、あんな嫌味。｣
A｢芸能人と繋がりたいからヘアメイクになった。
周りにも言われ慣れてるんです。だから慣れてるから強いって思ったのに…ね、笑｣
宮舘｢強いよ。でもそんな言葉で傷付く繊細な子なんだから、言われ慣れちゃダメ。｣
A｢え…？｣
なんでこの人こんな優しく言えるの？
A｢私は大丈夫…っ、｣
宮舘｢なら、この泣いてる理由は？｣
指で拭われた涙
A｢これは…｣
宮舘｢Aちゃんは自分で思ってる以上に繊細で我慢強くて優しい子なんだよ？｣
この優しい口調が甘くて依存性が高いものだった
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作者名：人狼です
| 作成日時：2022年3月28日 15時
