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ジョングクさんが女の子を連れ込まないと宣言してから2ヶ月が経った
本当に連れ込まなくなったし、外で遊んでる感じもない
そして、宣言と同時に自分の体を大切にするということを新しく教えてもらった。
そういう行為をすることは当たり前だと思っていたから、ジョングクさんに抱きしめられた時も無意識に体が動いていてそれを必死にとめてくれたあの時のジョングクさんの顔は鮮明に覚えている
jk「A〜仕事行きたくないよ〜」
『頑張って下さい』
最初の頃よりは、感情を表したり言葉を発するのに慣れてきた気がする
jk「早く帰ってくるからね!眠かったらちゃんと寝とくんだよ?温かくしてねるんだよ?電気は全部は消さなくていいからね。何かあったらすぐ電話してね??いい?」
ジョングクさんは優しいけど、心配性すぎる一面がある
『分かりました』
jk「行ってくるね」
『行ってらっしゃい』
玄関までのお見送りと、窓の外からジョングクさんがバイクに乗って出ていくのを眺めるのが日課になってきていた
いつもしてもらってばかりだから、恩返しがしたいけど何をしたらいいんだろう
こういう時、相談できる相手がいないから困る
『…ちょっと豪華なご飯かな』
いつも作ってもらってばかりだし、私に今できることと言ったら料理しかない
お小遣いだと頂いていたお金と鍵を持って久しぶりに1人で外に出た
マンションのすぐ向かいのスーパーで、よくジョングクさんと買い物に来るけど1人は初めてで不安と緊張で買い物するだけなのに、3時間かかってしまっている
『………人、多い』
結局全部は買い揃えられず、人の多さに疲れて途中でマンションに戻ってきてしまった
やっぱり1人で外に出るのはまだ慣れない
ジョングクさんが帰ってくるまで後6時間
それまでにお部屋の片付けと料理を済ませておこう
喜んでくれるかな
ジョングクさんの笑顔を見ると安心する
表情豊かな人で可愛らしい人だ
ジョングクさんがどうしてここまで私に色々してくれるのかは分からないけど、とにかく今は一緒に居たい
存在価値がないと思われたくない
存在価値がないと捨てられてしまうから
『……お母さん』
元気にしてるかな
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作者名:まる | 作成日時:2023年12月22日 3時