拾われた先は… (ページ8)

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「泊まらせてよ〜」

jk「無理だって言ってんだろ早く帰ってくれよ」

「なんでダメなの？」

何の感情も意味もない行為なのに何故執着されるのか
鬱陶しくてたまらない

jk「まじで帰ってじゃないと一生会わないよ」

「っ、分かったよ帰るから」

無理やり返した後、無償にAに会いたくなって、Aの部屋の扉をノックする

『…どうしました？』

jk「………」

こんなにも純粋無垢で素直な子がいるっていうのに僕は何をしてるんだろう

自分が情けなくて泣きそうになってきて、無意識にAを抱き締めていた

『……』

すると彼女は、僕の腕からすり抜けて突然ベットの上で服を脱ぎ出す

jk「っ、A！何してるの！」

下着姿になろうとするAと腕を咄嗟に掴む

『っ、ごめんなさい』

ビックリさせてしまったのか体を大きくびくつかせ、怯えた目で僕を見上げた

そんな顔で僕を見ないで僕はAを絶対傷つかせないから

jk「ごめん。怖がらせようとした訳じゃなくて…その、突然どうしちゃったのかなって」

『母に、こうしろって言われてたので…』

なんて最低な母親なんだ
娘にそんなことまでさせてたとは

『いつも深夜に突然部屋に男の人が入ってきてて、抱き締められたりキスされたりしたら、服を脱いでその人に好きにさせてやれって言われてて』

jk「もういい。もう何も言わなくていい。ごめんね」

Aの話を遮って優しく抱き締める

Aはどんな思いでそんな奴らに抱かれていたのだろう
きっと心を殺してまで母親に少しでも好かれようと必死になっていたあまり、そういう行為をするのに抵抗心を抱かなかったのだろう

そんなAを想像すると心が締め付けられるように痛くて、泣きたいのはAのはずなのに何故か僕が泣きそうになった

jk「ごめん、本当ごめん。もう女の子を連れ込まないし、僕は絶対Aにそういうことはしないから」

『………』

jk｢ごめんね｣

僕の腕の中にいるAは、何故謝られているのか分かっていない様子だった

『気にしないで下さいジョングクさんに謝られると、なんだか心がキュってなって…』

jk「…Aは優しい子だね」

辛い事を辛いと思えないのは、時にはいい事かもしれないが時には残酷で悲しいこと
Aは感情というものが凄く少ない子供だった