拾われた先は… (ページ7)

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7 (ｊｋ) ページ7

僕が女の子を連れ込んでも何も文句を言わない
怒りもしない

それどころか、寂しそうに見えたって言ってくれる

jk｢独りじゃないんだって思えるんだ｣

『……独り』

jk｢抱き締めてくれないの？｣

両手を広げて待ってみても、それがなんの仕草か全くわかっていないようで首を傾げるA

jk｢おいでって事｣

そう教えると、ゆっくり近づいてきて遠慮がちに腕の中にすっぽり収まる

jk｢安心するくない？｣

『……………』

jk｢そうでもない？｣

『…温かいです』

jk｢んふふそうでしょ｣

どんな家庭環境で育ってきたか大体は想像つくけど、全ては分からない

触れていい話題でもない気がするし、Aから話してくれるのを待つって決めたから聞かないことにしてる

jk｢知らない人が家に来るのは嫌？｣

『あまり、気にならないです』

jk｢…そっか｣

逆に彼女も僕の話には触れてこない

そもそも聞く気がないのか気になっていないのか

拾った子猫は、すごく綺麗な猫ちゃんだけど少し目を離したらすぐどこかに行っちゃいそうな猫

jk｢ご飯食べに行こっか何食べたい？｣

『ジョングクさんの、食べたいものが食べたい、です』

jk｢おっけ何にしようかな〜｣

彼女を拾って正解だったのか不正解だったのかはまだ分からないけど、他のやつに拾われてたら…

そう考えるだけで身震いしちゃう

いや寧ろ他のやつに拾われていた方が彼女のためだったかもしれない

彼女は僕が思ってる以上に辛いことを経験していたということこの時はまだ考えてもいなかった