拾われた先は… (ページ6)

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ジョングクさんは私生活がだらしない

いつも女性ものの香水の匂いがするし、休みの日は自室に篭もりっぱなしで出てきたと思えば寝癖爆発したまま出てきたり、買い物に行く時はパジャマが当たり前
洗い物は沢山溜まってるし、ご飯は私の分だけ作ってくれて肝心のジョングクさんの分は無い

そして極めつけは

｢んっ…あ、やぁっ｣

女性を家に連れ込んでそういう事をする

母と同じ

別にガッカリとか幻滅とかは1ミリもない
嫌でもなく、本当に何とも思わない

ただ何となく女性と会うのは気まづいから、女性が帰るまではジョングクさんが用意してくれた自室に籠る

｢今日もありがとっ泊まりはどうしてもダメなの？｣

jk｢無理。早く帰って｣

ドア越しに聞こえる女性の声と冷えきったジョングクさんの会話

母は男性に冷たい態度なんて取らなかったのに、ジョングクさんはどうしていつも冷たい態度を取るんだろう

家に来るのは毎回違う人だけど、毎回冷たい態度をとって早く帰らせる

喉が渇いたから、そっとドアを開けリビングに行くとソファで項垂れてるジョングクさん

『………大丈夫、ですか？』

jk｢んえ？あぁ、ごめんね｣

それは何に対しての謝りなんだろう

人とあまり会話をすることがなかったから、相手の気持ちを汲み取るのも察するというのも苦手
そもそも会話自体苦手

『今日、お仕事は、』

jk｢今日はおやすみなんだ〜｣

『そうなんですね』

だけど表情には人一倍敏感だから、笑ってるけどなんだか寂しそうなのは理解できた

こういう時、どうするのが正解なんだろう

誰かに慰めてもらうとか褒められるとかされてこなかったから、どうしたらいいのか分からない

『………』

jk｢考え事？｣

ぐるぐる1人で考えていたら、至近距離で見つめられた

『………寂しそうに、見えたので、どうしてあげたらいいのかなって』

jk｢…………｣

大きなおめ目をぱちくりさせる

もしかして全然違ったのかな？

『…あ、あの』

jk｢…Aは優しいね
寂しがってる人がいたらそっと抱き締めてあげて
もしその人が寂しい理由を話し出したら、まずは静かに聞いてあげて｣

『……抱き締めたら安心しますか？』