拾われた先は… (ページ3)

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jk｢あ、おはようA｣

『おはようございます、ジョングク、さん』

jk｢んふっえらいえらい
ご飯軽く用意してるけど食べれる？｣

『ありがとうございます』

フカフカなお布団はぐっすり寝られて、目が覚めたら既に外は夕方だった

jk｢食べれないものとかある？｣

『…ない、です』

jk｢偉いじゃん｣

用意してくれたのは、温かいスープとお米とお肉

ご飯というご飯を食べるのはいつぶりだろうか

jk｢全然残しても大丈夫だからね｣

『ありがとうございます…
ん、美味しい、』

手料理ってこんなにも温かくて美味しいのか

jk｢良かった Aは今、何歳なの？｣

『……17歳、です』

jk｢高校1年生か学校は？行ってたの？｣

『…高校は、行ってなくて』

jk｢そっかそっか。あ、これマンションの鍵とスマホ
僕の番号登録しといたから何かあったらすぐ連絡してね｣

『えっ…さすがに、こんな高価なもの頂けません…』

jk｢いーのいーの。だって僕が拾ったんだから責任もって面倒見なきゃでしょ？？
学校も行きたくなったら言ってね。Aがしたいことは全部僕が叶えてあげる｣

優しく微笑むジョングクさん

この世にこんなにも優しい人がいるんだ

『………ありがとうございます』

jk｢ちょっと仕事行かなきゃだから、1人で留守番お願いしてもいいかな？明日の朝6時に帰ってくるんだけど｣

『全然大丈夫です』

jk｢寂しくなったらすぐ言ってね！マッハで帰ってくるから
じゃ、行ってきます｣

『…………行ってらっしゃいです』

マンションの窓から下をぼーっと眺めていたら、ジョングクさんらしき人がバイクに乗り遠くへ行ってしまう姿が見えた

いつ何時に帰ってくるか分からない母を待ち続けてた日々を鮮明に思い出す

寒くても暑くてもひたすら耐え続けてた日々

絶対帰ってくるって信じて待ち続けていざ帰ってきたと思ったらすぐまた出掛けたり、八つ当たりされるかのどちらかだった

それでも実の母親だから恨む事も嫌うことも離れることも出来なかったけど、結局要らないと捨てられてしまった

どうしてジョングクさんは私を拾ってくれたんだろうか

とんでもないお金持ちだから、親もいない金もない私が物珍しくてただ暇つぶしで面倒見てるに違いない