拾われた先は… (ページ15)

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ジョングクさんと楽しい一日を過ごしていたのに、あの人は一瞬でそれを崩す

胸ぐらを掴まれビンタされると思い、ギュッと目を瞑ろうとしたら私を守ってくれたジョングクさん

母が怖くてただただ震えることしか出来ない

帰る？捨てたくせに？いらないのに？

jk「Aは僕の大切な人です。もし傷つけようとするなら母親だろうが容赦しない」

私には背中しか見えないが、怒っているのが声のトーンで分かる

母「はあ？何言ってんのよそいつは私の子なの。返さないのなら誘拐で訴えてやるから！！」

「っ、だめ、、」

ジョングクさんにこれ以上迷惑かけられない

もし、私のせいで捕まってしまったりしたら…
そう考えると母よりその方が怖くなってしまう
店内の他の人たちも何事かと騒ぎ立ててきた
周りの人にも迷惑をかけてしまう前に、ジョングクさんの腕を引いて母の目の前にたつ

久しぶりに見る母は何も変わっていなかった

母「帰るわよ」

「っ、ジョングクさん、ありがとうございました」

そう言い、母の方に行こうとした瞬間

jk「待ってください。」

母「しつこい奴ねこんなやつそばに置いておく価値がないし、勿体ないわよ？約立たずで喋りもしない。
ただの人形みたいな女なんだから
それとも何？こいつとの体の相性が良くて手離したくない？
大体の男はね、こいつをまただかせてくれって懇願するの
色んな男を誑かして楽しんでるような女なのよ」

やめて、もう、やめてよ

ジョングクさんにそんなこと言わないで

jk「…本当、最低ですよ。本当母親なんですか？
Aが今までどれほど貴方に苦しめられてきたか分からないでしょう分かろうともしないんでしょう。
どうぞ僕のこと訴えてください。その代わり、僕だって黙ってませんよ
あなたがやってることは完全に虐待ですよね？
それを言われたら困るんじゃないんですか？虐待、監禁、その他にも調べたら沢山出てきそうですねお母さん？」

母「っ、ははっなに、脅し？」

jk「そんなまさか、とにかくAは僕の大切な人なんです。その手を離してもらえますか」

ジョングクさんに一瞬怯えた目を向け、ゆっくりと私の腕を離し背中をボンッと押された

「やっ、」

よろけた私を抱き締めてくれるジョングクさん

jk「周りの方にも迷惑ですし、お連れ様も困ってるようですからお店を出てもらえますか」

母「っ、行きましょ A、、絶対後悔するわよ
捨てられるに決まってる。その時に泣きついて来ても知らないからね」