拾われた先は… (ページ14)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:22,824 hit

14(ｊｋ) ページ14

jk「映画どうだった？面白かった？」

「………」

質問しても返答が返ってこず、ただただポカーンとしてるA

楽しくなかったかな…そう不安がってたら

「感動しちゃって、、大画面で大音量！迫力が凄すぎて、楽しくて本当に…嬉しかったです！」

カワイイッッッッッッ

目をキラキラさせてそう言ってるA可愛すぎるよ
初めてこんなに感情を爆発させるAが見れて僕は最高に幸せです

もう人生大満足です

jk「良かった。また行こうね」

「ぜひ！行きたいです！」

僕はAとの距離が近すぎて映画どころじゃなかったけど
こんなに喜んでもらえるならいくらでも何処でも連れていく
家にプロジェクター置こうかな

jk「大丈夫？疲れてない？人が多いし、ずっと外にいるから辛くなったら言ってね」

「ありがとうございます今は全然大丈夫です」

こんなに可愛い反応をしてくれるから嬉しくて、色んなところに行きたいけど無理はさせたくない

jk「夜ご飯食べに行こっか」

「何食べたいですか？」

jk「んーオススメの所があるから行こう」

「行きたいです」

表情がずっと明るくて本当に楽しかったんだなってのが凄く伝わるから僕まで楽しくなる

そんな可愛い僕の彼女(まだだけど)の手を引いて、僕のお気に入りのお店に来た

jk「何でもあるから好きなもの頼んでね」

「ありがとうございます」

メニュー表に集中してるAを隠し撮りしちゃう
盗撮ではないよ決して！

僕のアルバムはAで溢れてる

そんな幸せな時間を過ごしていたのに、崩れ去るのは一瞬だった

注文を済ませ料理を堪能している時に、誰かがお店に入ってきた

出入口に背を向けて座っていた僕はそれが誰かは分からなかったけど、Aがその人を見た瞬間一気に表情が固まってしまった

jk「A？」

問いかけても返事がない

「っ、ぁっ、」

Aの視線の先には

「っ、おかあ、さん」

母「……A？」

派手な格好をした女性と少し年老いた男性

女性は僕には目もくれず一目散にAの側へ寄り、いきなり胸ぐらを掴んだ

jk「A！！」

「…ご、ごめんなさいっ」

咄嗟に間に入り、Aを背中に隠す

jk「いきなり何なんですか」

母「私の娘よ！返して！どこ行ってたのよこのクソガキが！
帰るわよ！」

「っ、」