拾われた先は… (ページ11)

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『色んな所があるんですね』

あまり外に出たことがない私にとっては知らない言葉や知らない場所ばかり

だけど、どの場所も楽しそうでジョングクさんが一緒に居てくれるなら行ってみたい

jk「この世の中は楽しいことだらけだよ」

『……』

jk「沢山でかけよう2人で。ちょうど明日休みだし！
映画館とかいってみる？？大画面の大音量で迫力凄いんだよ！」

『大画面…大音量…』

嬉しそうに話すジョングクさんがあまりにも可愛くて、無邪気な子供みたいで心がポカポカする

一緒にいてくれるだけで嬉しいのに、色んなことまで教えてくれて幸せすぎて寧ろ怖いくらい

jk「ご馳走様。本当に美味しすぎた！大変だったのにありがとう」

『いつも沢山お世話してもらってるので』

jk「全然全然。僕、何もしてあげれてないのに」

そんなことない

色んな世界、色んな話、色んな初めての経験や感情

それを教えてくれたのは紛れもなくジョングクさんで、今の私がいるのもジョングクさんのおかげ

『…いつもありがとうございます』

jk「こちらこそだよ」

あまり自分の感情を口にするのは得意じゃないから、改めて言うお礼はくすぐったくてムズムズするけど心が温かくなった

jk「片付けは僕がするから気にせず先に寝ちゃいな」

『いやいや、バイトで疲れてると思うの先にお風呂はいって早くゆっくり寝てください』

jk「じゃあ一緒に片付けよう」

キッチンで2人で並んで片付けをする時間はとても楽しくて心が満たされるような感覚だった

jk「おやすみA」

『お休みなさいジョングクさん』

お決まりの寝る前の挨拶をして、お互い自室のベッドで眠る

誰かにお礼を言われる嬉しさと、明日初めての映画館が楽しみでなかなか眠れなかった