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｢ありがとう｣
思ってもいないくせに
どうせざまあみろとか思ってるんでしょう
ヘ｢寒すぎてまともなパフォーマンスできず、ただただ震えてばかりいるあなたの姿早くみたいなぁ｣
耳元で私だけに聞こえるように囁く悪魔の顔をしたヘナ
｢っ、、、｣
ヘ｢最後のステージなのにねぇ、震えて終わるなんて可哀想 ｣
ス｢スタンバイお願いします〜｣
ヘ｢じゃあ、頑張ってくださいね！｣
さっきの笑顔とは全く違う、明るい笑顔で手を振って見送る
ス｢撮影会の方からお願いします｣
｢分かりました｣
寒すぎて手足の震えが止まらない
そんな姿を待っていてくれてるファンの方たち、他のアイドルの方たちやオンニ、そして防弾少年団のみんなに見せる訳には行かないから、何とか必死で震えをとめながらカメラに向かって笑顔を作る
ジョングクたちは今頃何してるんだろう
出番は私の前だから、ちょうど見れるか見れないかくらいかな、、、
撮影会が終わり自分の番になるまでは楽屋で発声練習やダンスの確認などをしていると、ヘナが部屋に入ってきた
ヘ｢最後だからやる気が入ってますね｣
｢中途半端なものは見せられないから｣
ヘ｢っ、あんたのそういう所大っ嫌いなのよ！！
この前まではビクビク怯えてたくせに、戻ってきた途端余裕ぶってるのが腹立つ！ 綺麗な笑顔なんかよりも、私が見たいのは年下の私に脅えてびくついてる顔が見たいのよ｣
｢いっ、｣
いきなり両腕をすごい力で掴んでくるものだから思わず
声を出してしまう
ヘ｢ねえ、早く消えてよ早くアイドルやめてよ
はやくっ、ジョングクの前からいなくなってよ！！｣
｢離してっ｣
ス｢Aさん、スタンバイお願いします｣
ドア越しにスタッフさんの声が聞こえる
たすけて、お願いドアを開けてっ、
ヘ｢すぐ向かわせますね｣
だけどヘナの一言でスタッフさんは行ってしまう
ヘ｢最後のステージ、めちゃくちゃになればいいのよっ｣
バシャっ！
｢っ、、、、｣
一瞬何が起きたか理解が出来なかった
頭から滴る水、水浸しの床
ヘ｢ははっ、あははっ、寒さで震えてパフォーマンスどころじゃない無様な姿楽しみにしてるから｣
｢っ、、、最低、｣
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作者名：まる
| 作成日時：2022年6月2日 21時
