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ついに大祭典当日
久しぶりにカメラやファンの人たちの前で歌を歌うから私は人生でいちばん緊張している
デビューした時よりも、緊張しているのかも、、、
｢マネージャーオンニまだかな、、｣
控え室で待機していてもオンニは来る気配がない
いつもなら私より先に会場入りしてるのに、、、
そう思っていたらオンニから電話がかかってきた
｢もしもしオンニ？｣
マネ｢ごめんA、事務所の方でちょっとトラブルが起きちゃってその対処しなきゃいけないから、そっちに行くの少し遅れる、、、ほんとごめんね｣
｢それは仕方ないから気にしないでください。｣
マネ｢本当はすぐにでも向かいたいんだけど、、、
ヘナは既に着いてるみたい
あなたの出番までには間に合うようにするから、何かあったらすぐ連絡してね｣
｢分かりました。気をつけて来てくださいね｣
オンニが居ないのはかなり心細くて余計に不安と緊張に押しつぶされそうになる
だけど、落ち込んでいる時間もない。
メイクをしてもらったり、衣装に着替えたり、最終確認をしたりとやることは沢山ある
ス｢Aさん、移動の方お願いします｣
｢わかりました｣
スタッフさんについていき、メイク室に行って化粧とヘアアレンジを済ませてもらう
ヘ｢いいかんじです！じゃあ、この衣装着替えて貰ってもいいですか？｣
｢うん、ありがとう｣
人前だからヘナも私もお互い笑顔で対応する
野外ってのにこの衣装を着て過ごせっていうの、、、？
ヘナから渡された衣装はタイトなオフショルのミニドレスだった
この前衣装確認した時は、長袖だったはずなのに、、、
きっと直前で入れ替えられたのだろう
ヘ｢着替え終わりました〜？｣
少し笑った感じで聞いてくるヘナ
私は苛立ちを隠せなかった
｢この衣装で極寒の中待機して、パフォーマンスしろっていうの？｣
ヘ｢歌って踊ったら暑くなりますよ
それにプロならどんな衣装でも関係ないですよね？｣
本当にどこまで性悪なんだろうか
ここまでくるともう呆れて言葉も出ない。
きっとこれ以上文句を言っても無駄だろうからとりあえず衣装を着て、着替え室を出る
ヘ｢やっぱりオンニはなんでも似合いますね！｣
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作者名：まる
| 作成日時：2022年6月2日 21時
