甘い刺激*橙緑×黄* ページ10
☆リクエスト
☆会社員
☆吸血鬼
☆流血表現あり
きらびやかなネオンが輝く街で、同僚のまるちゃんと並んで歩く。
金曜日の夜はタチの悪い酔っぱらいがうろちょろしてるからちょっと嫌いやったりする。
「やっぱくさいわぁ…………。」
まるちゃんが心底嫌そうな顔で呟いた。
お酒は飲むし好きやけど、人から出るアルコールの臭いは一段ときつくなる。
「しゃーないよ。ただでさえ匂いに敏感なんやからさ。」
「あー。いっそのこと美味しい匂い以外感じへんくなって欲しいわぁ……。」
「無理やな。」
絶対に無理や。俺たち吸血鬼に匂いを感じへんくさせるなんて。
まるちゃんとは会社の同僚である前に吸血鬼仲間。
この世界はどうにもこうにも吸血鬼にとって生きにくいから、お互いに支え合って生きてる。
まぁ、普通の人が思ってるような吸血鬼じゃないし、血を欲するのはデザートと同じ感覚。俺たちは甘味は血からじゃないと感じられへん。
だから血を飲まんと死ぬってわけじゃないけど、元気はなくなる。
疲れが溜まりやすくなったり、体調崩してもうたり。
「そろそろ血飲みたいわ……。1ヶ月飲んでへんから朝起きんのしんどいねん。」
「それはわかる。でもいい感じの子おらへんくない？」
「新人の錦子ちゃんはどない？この前隣に立った時めっちゃいい匂いしたで。」
ほぅ。黄葉錦子ちゃんねぇ。
可愛いし、大人しくてちょっと自信なさげな感じが男心をくすぐる。
「ありやな。」
「大倉は気に入る思たわ。」
「なにそれ。」
まるちゃんの謎のドヤ顔を適当に流して、街の風景を見る。
いい感じにお酒を飲んでうまい魚も食えて気分は上々。
ここに美味しいデザートがあればなぁ。
行き交う人を目で追って、鼻を利かせる。
一瞬、フワッとどこからかいい匂いがした。
甘くて、フルーティーな香り。
思わずまるちゃんの腕を掴んで歩みをとめた。
「いい匂いする。」
「へっ、うそ。」
まるちゃんが鼻をクンクンさせて香りをさぐった。
「ほんまや。薄いけど、めっちゃいい匂い。」
「ちょっと、行ってみよう。」
匂いのする方へ辿っていくと、薄暗い路地の入り口に着いた。
暗くてよく見えへんけど、この奥の方から濃くていい匂いがする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やきいも(プロフ) - 苺雨さん» リクエストありがとうございます！！禁断……そそりますね！！少々お待ち下さいませ…… (2020年6月3日 19時) (
レス) id: 88401c9d01 (このIDを非表示/違反報告)
苺雨 - こんにちは！リクエストお願いします！（図々しくてスミマセン、、、）黒×黄で、教師×生徒みたいな禁断の恋がみたいです！よろしくお願いします！ (2020年6月1日 12時) (レス) id: afcbf6ede4 (このIDを非表示/違反報告)
やきいも(プロフ) - 苺雨さん» そう言っていただけて幸いです！！またよろしくお願いします！ (2020年5月29日 15時) (レス) id: 88401c9d01 (このIDを非表示/違反報告)
苺雨 - コメント失礼します！赤×黄のお話、最高でした！もうなんていうか、すばりょがすばりょ過ぎて萌えというか、、（（（語彙力、、）とにかく最高でした！ぜひまたリクエストさせてください！（すぐにすると思います、、） (2020年5月29日 13時) (レス) id: afcbf6ede4 (このIDを非表示/違反報告)
やきいも(プロフ) - もにかさん» さっそくリクエストありがとうございます！もちろん書かせていただきますので、少々お待ち下さいませ…… (2020年5月29日 0時) (レス) id: 88401c9d01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やきいも | 作成日時：2020年5月11日 19時
