普通の高校生2【安室透／降谷零】

22『ゼロの執行人』 ページ8

コナンside



背後で蘭の声がした
驚いて振り返ると傘を差した蘭が立っていた




「…って新一兄ちゃんが言ってたからよろしくね、警部さん！」






やっべぇ…!!




完全に油断してたぜ…バレてねぇよな？






「コナン君」

「新一、頑張ってくれてるんだね。お父さんのために…」






蘭は傘を閉じ、嬉しそうに頬を赤らめて歩き出した

俺はフッと笑い蘭の後に続く





バーロ…





オメーの父さんのためだけじゃねぇっつーの…



















side change



日本橋船着場から日本橋へ続く階段のたもと


そこに傘を差した風見さんがいた






安室さんに抱き締められた後、アタシは彼と一緒に行動していた




何かあったら傍にいれるように、と。





安室さんはアタシの手を引いて風見さんの近くに行った





「まさかIoTテロとはな」






いつの間に、と顔した後、アタシを見て驚いた顔に変わる風見さん


見てたスマホをしまいアタシ達に背を向け少し離れた





「さすがですね。そんな手口を特定するなんて」

「特定したのは僕じゃないが、おかげで事件化には成功した」





2人の会話を耳にアタシは橋の下を流れる川を見ていた





やっぱり、これは事件だった…




安室さんは最初からそう睨んでいたんだ






成功したならもう縛る必要はない




『協力者』の解放を命じた

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