普通の高校生2【安室透／降谷零】

1『ハロウィンの花嫁』 ページ45

東京・渋谷


『渋谷ヒカリエ』の上層階にあるチャペルにて



神父が立つ祭壇に、タキシード姿の高木刑事が緊張した面持ちで正面の扉を見つめていた



参列席には白鳥警部や千葉刑事等の警察官の顔ぶれが並ぶ中、アタシ達はわくわく顔で待っていた




「いつかこんな日が来るとは思ってましたけど…」


「ついにやったね、高木刑事！」


「でもよぉ、えらい急に決まったよなぁ」




元太君の呟きにアタシ達は同意する



この結婚式は急に決まったから正装の服揃えるの大変だったわ〜





チャペルの扉が開いた



ウエディングドレスの佐藤刑事が、モーニング姿の松本管理官と並んで出てくる



「わぁ〜〜」


『綺麗…』


あまりの綺麗さに口数が減る


アタシもいつか…



こんな風にバージンロード歩く時来るのかな…



隣は金髪の彼…って



アタシ何想像してんの！！？？




顔に集まった熱を冷ますようにパタパタと手で仰いだ



隣で新一も蘭の花嫁姿を想像してるとは知らずに












「いったいどういうことですか！？」

「わけわかんねーよ」

「高木刑事と佐藤刑事の結婚式じゃなかったのー？」


子供達が目暮警部に詰め寄る




この結婚式、実は2人の結婚式ではなく…


目暮警部の同期である村中努元警視正が今度結婚式を行う為、その訓練として行われたのがこの結婚式だ


どうやら村中さんと言う方に脅迫状が届いたらしく、
その警備に捜査一課が担当するらしい

2『ハロウィンの花嫁』→←番外編『貴方と新しい年』

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