きっかけ ページ45
・
なんか、レイリーさんがいつもと違う。
すごいボヤボヤして見えるし、モヤモヤしたなんかが出てる。
え、煙？？…いやいや、そんな馬鹿な
周りの木とかはピント合うのに、レイリーさんはよく見えない
目を擦ってみるが、治らない
「また見えないのか？」
『ん〜…今日は一段と…レイリーさんだけ見えないの』
「…困ったな。とりあえず、そこで顔でも洗って＿」
レイリーさんが私の背中に手を添えようとした。
＿＿ぶわり
『ッ！？！』
「！」
分からない。
分からないけど、すごく怖くなって
その手を払って、いつの間にか低い姿勢をとっていた
これはレイリーさんが私に向いていると教えてくれた戦闘態勢だ。
『…え、…』
「私は介抱に見せかけて攻撃、なんて真似はしない。そんなに信用ならないか？」
『違うのレイリーさん、…なんか今日、私…変だ
…ねぇあの…1回…1回だけ手合わせしてみていい？』
今日は、何か違う。
今みたいに俊敏に動けたこと、これまで数える程ない。
「……私は構わないが…辛くなったらすぐ辞めること。いいね」
『うん。分かっ…！！』
手合わせが始まる。そう思った瞬間。
・
目の端から、白いモヤが現れた
私の視界を覆う。何も見えない
……私、この感じ知ってる…
あの時の…！！
でも…なんか、違う
「A…？」
『待って！辞めないから！もう少しだけ待って！』
この間のヤツは、ただ真っ白で
そこに何か見えたりすることはなかった
でも今、白いモヤは目の前で渦を巻いてる。
まるで色の着いた空気が凝縮されて行くように
あの時を思い出したからなのか
本当に空気が凝縮されて、酸素が奪われているからなのか分からないけど、
呼吸、しにくい。
私はただ、
目を瞑って自分を落ち着かせることしか出来ない
だって、正直ちょっと怖い
トラウマじゃないと言ったら嘘になる
けど、私
コレに何か試されてる。
そして、これで何か変わる
確信した
・
・
ゆっくり目を、開ける。
『ッ、え！！？何これ！！？！』
＿＿この世界に適応できるように、能力を与えてるじゃないか。君が気付いていないだけで。
いつかのカニの言葉が頭をよぎった。
能力ってこれ、のこと？
・
・
・
『空気が、読める…？』
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レモン - めちゃくちゃ面白いです⭐️レイリーさんめっちゃイケメンなんですけど！！ (11月20日 14時) (
レス) @page48 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - ゲンコツが面白すぎる🤣 (2022年5月2日 2時) (レス) @page41 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まうゆ | 作成日時：2021年6月29日 22時
