久しぶり ページ6
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カモメの声が聞こえる
外が明るくなってきたのが分かる
あれから部屋に戻って寝直そうと思ったけど、結局一睡もできなかった。思ったより早く酔いが覚めたみたい
そして私はずっとマルコ隊長との会話のことを考えてしまっていた
『ごめんなさい、か…』
頭が冴えて冷静になってから考えてみると、なんて情けない返答だったんだろうと恥ずかしくなる。
しかもよくよく思い出すと、その日のうちに私は歩み寄ってくれなきゃどうたらこうたらと彼らに向かって泣き叫んでいた。
それなのに、聞かれたら答えられない
恥ずかしいな自分
人間結局、自分が可愛い
そんなの知ってるけど、私は私を守りすぎなんじゃないかと思う
でも自分で守らなきゃ、この世界でどうなることかなんて既に知っている。
もう逃げたくて枕に顔を埋めた
『…も゛〜わかんないよ…』
「君の好きなようにすればいいじゃないか」
『ゔわ゛！？！』
いきなり耳元で声が聞こえてきて、飛び起きた
『うわ、カニ…！！じゃなかった今はヤドカリか
え、なんか久しぶりじゃない？！
てか毎回登場の仕方どうにかならないの…？』
「この体じゃあ君に気付かれるのにも苦労するからね。登場を工夫しないと」
『へぇ…いや、じゃなくてさ。私が超絶苦労してた間！！なんで1回も顔出さないの！？なんかアドバイスくれてもいいじゃんか！』
「…こっちにも色々事情があるんだよ。それに、私よりも君の方が海賊については詳しいだろう。私がアドバイスする必要はない」
『でも未来のことは分かるじゃん？
私はこれからどうするかとか、みんなに何を教えるべきとか、そんなの教えてくれてもいいんじゃないの？』
まぁそんなのエゴだけど、なんて付け足して、冗談混じりにカニ(神)そう言った。
急に空気が変わった
「……」
『…え、なに？』
「…私たちは異世界に飛ばした人間に、無闇に未来を教えてはならない。そういう掟がある」
『へ、へぇ…そうなんだ』
「でも、これだけは伝えておく。
君が動けば、君も知らない未来が待っている。
良い方にも悪い方にも未来はある。
希望は捨てるべきじゃない。だが
･
今は、確実に悪い方に向かっている」
『え……？うそ…でもメイノちゃんも居るし…そんなはず…』
「…もう私から言えることはない、すまない」
私は君を応援するよ。と。
そう言って、すぐに彼は消えた。
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優月(プロフ) - 更新ありがとうございます！更新するたびに毎回見ています！頑張ってください！ (2022年2月9日 20時) (
レス) @page39 id: 64e1253a31 (このIDを非表示/違反報告)
秋冬(プロフ) - おかえりなさい。 (2022年1月24日 20時) (レス) @page17 id: 1ebc893394 (このIDを非表示/違反報告)
メープル(プロフ) - 更新再開とても嬉しいです！！無理はなさらずに自分のペースで更新頑張ってください！応援しています！ (2022年1月24日 19時) (レス) @page17 id: 91d2642513 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - お久しぶりです｡更新再開とても嬉しいです！私としてはいつまででも待つつもりですので（笑）ご自分のペースで更新頑張ってください！ (2022年1月24日 18時) (レス) @page17 id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃アゲハ(プロフ) - おかえりなさい！！待ってました！無理のないように更新頑張ってください！ (2022年1月24日 18時) (レス) @page17 id: b1b687d56b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まうゆ | 作成日時：2021年9月15日 17時
