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｢どうしよう…｣
帰り道、結衣ちゃんがそう零した。
｢ん？どうかしたの？｣
と、聞いてみれば。生理だと言う。
｢うち、お母さんいないから。お父さんに話すの、やっぱり恥ずかしいよ…でも、先生に貰ったあれ、すぐに無くなりそうだし…1人に買いに行くの怖いよ…！｣
あー確かにやだよね、生理用品買いに行くの。私も小学生の頃、父さんと買いに行くのちょっと恥ずかしかったなぁ。
まぁ父さんは全く気にしてなかったけど。
｢買いに行こうよ！｣
｢いいの？｣
｢うん！｣
｢あー私ももう無くなりそうだし、ついて行ってもいい？｣
｢｢もちろん！｣｣
ということで、ドラッグストアに3人で行くことになった。
･
ドラッグストアへ着くなり、花日はなぜかメモ帳を持って生理用品のコーナーに行こうとしたので、腕を掴んで止めた。
｢ちょっと、メモなんて取りに行かないの。｣
｢え、でも…｣
｢本当に多くの種類あるから、自分で行った方が経験にもなるでしょ｣
そう2人に言って、籠を持ってコーナーに行った。
もう買う種類も決まっているので、パパーッと籠の中に入れていくと、2人は唖然とした顔で私を見ていた。
｢？買わないの？｣
｢そんなに色んな種類のもの買うの？｣
｢まぁ多くあって損は無いからね。夜用は買っといた方がいいよ。あとは…自分に合うものかな｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
____
｢ありがとうございましたー。｣
無事、結衣ちゃんは買うことが出来、3人で帰路に着いた。
｢無事に買えたね！｣
｢2人が居たからだよ！｣
桜の木が立ち並ぶ道を歩きながら会話をする。
行きより、生き生きとした顔してる。良かった。
｢結衣ちゃん、ちゃんと親にも言うんだよ〜｣
軽くそんなことを結衣ちゃんに伝え、
｢うん。あ、私こっち｣
｢うん。｣
｢じゃあまた明日｣
｢気おつけて帰ってねー｣
｢またね｣
と各自家へと向かった。
＊
Aoi side
Aちゃんが居てくれてよかった。
知らなかったこと学べたし。
スカートめくりのときも…度が過ぎてたけど。
でも、どんな時も私達の前を歩いてて、大人、なんだよね。
生理のことだって、全然恥ずかしそうじゃなくて、むしろ堂々としてたし。
だけど、どこか遠い気がする。
頼ってばかりじゃなくて、私も、頼ってもらえるように頑張ろう！
｢お父さん、あのね＿＿＿＿＿＿＿｣
Aoi side fin
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作者名：雅 | 作成日時：2020年3月16日 22時
