腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ33)

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雑談の時間は終わり新婦の挨拶となって私は立ち上がる、私の両親、彼の両親、そして友人の方々、皆様に感謝を伝えるため事前に書いた手紙を私は読み始めた

『＿今まで有り難う御座いました、これからもご迷惑を掛けると思いますが夫婦共々、協力し支え合いたいと思います、赤井A』

手紙を読み終えて微笑みながら両親に抱き着く、抱き締め返してくれた両親に贈り物を上げるために彼も席から立ち上がり彼の両親も前に来て下さる、そして私達はそれぞれ両親に贈り物を渡した

ブーケ付き子育て感謝状、何を送ろうかと調べた時、目に飛び込んできた物を選んだ、両親は喜んでくれてこれまでの色々な感情が込み上げてきた、溢れる涙に手で目元を隠すと彼に腰を引き寄せられて私は胸元に顔を埋める

頭を撫でられて席へ戻ると両親からのお祝いの言葉などが飛んできて再び彼の胸元で泣いた、落ち着いてからともが披露宴を締めて私達は退場した

「スピーチ感動しました!!」
「お幸せに!!」
「良い披露宴でした!!呼んで下さりありがとうございました!!」

『此方こそ来ていただいてっ‥』
「二次会待ってます!!」
「楽しかったですよ!!」

皆様をお見送りする際、様々な言葉を掛けて貰って私は控え室で彼に抱き着きながら心を落ち着かせた

「良かったね、A」

『うんっ…』
「もぉー‥泣き止んでー？」
『ｯ‥むりだよ、、』
「Aには泣き顔より笑顔が似合うよ」

頬に手を添えながら呟く彼と目が合ってキスをする、背中の服をぎゅっと掴めば彼はキスをしつつ背中をゆっくり撫でた

『愛してる、とも』
「俺も愛してるよ、A」

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