腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ29)

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結婚式で着るのは純白のＡライン・フレンチスリーブ・トレーン(短め)、大人しいイメージを醸し出すウェディングドレス、髪留めには青薔薇が使われていた

披露宴でのは背中が大きく開いた赤色のマーメイドドレス、結婚式と同じくスカートはトレーンで少し引きずる程度、私のスタイルを際立たせるデザインで丁度良い、後は当日彼に見て貰うだけ、、

元の服装に着替え直して予定確認をしてくれている彼の元まで行き腕に抱き着く、彼は一瞬ビクッとしたけど私だと分かると微笑んで頭を撫でた

「ドレスはどう？気に入った？」

『うん、綺麗で好みのものだったよ』
「ふふ、当日楽しみにしてる」
『任せて、着こなして惚れ直させるから』

これでもモデル、服を着こなす天才だよ？彼のことを虜にしちゃうほど上手く着て当日彼と正式に結婚する、私にとって今年一番の大イベント、早く当日が来ないかなぁ、なんてね

「＿とてもお似合いですよ」

『ふふ、本当ですか？』
「えぇ、流石モデルさんと言いたくなるほど綺麗です、ウェディングドレスに着られていないのが素晴らしいですね」
『スタイルには自信あるのでね』
「新郎さんも絶対惚れ惚れしますよ、開始まで残り十分ですが五分前になったらお声掛けしますね」

ｺﾝｺﾝ_

「新郎さんがいらっしゃったようです、お二人で話して少しでも緊張を解して下さいね」

スタッフさんはそう言い微笑んで扉を開ける、そこにはタキシード姿の彼が居て髪がセットされているその光景は普段見ることがなくてバクバクと鼓動が激しい、扉が閉まり入ってきた彼は私の隣に腰掛けて微笑む

「綺麗だね」

『それを言うならともは格好いい』
「ほんと？こう言う正装慣れないから変に見えないか心配なんだよね」
『世界一格好いいよ』
「んふ、Aは世界一美しくて綺麗だね」
『からかってる？』

「ううん、本心、見た時、時間が止まったかと思うくらい見惚れた」

素直に感想を言われてボッと顔が熱くなる、頬に手を添えて顔を近付ける彼の唇に人差し指を立てて私は微笑む

『式場でキスして？』
「～ｯ!我慢出来るかなぁ、、」
『ふふ、我慢して貰わないとね』

ｺﾝｺﾝ_

『あ、スタッフさんが呼びに来たみたい』
「ふぅ‥行こっか」
『うん』

彼と手を繋いで控え室を出る、彼は先に入って私はお父様と腕を組ながら数分後足を踏み出した

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