腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ37)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:22,082 hit

▼ ページ37

・

「それじゃあ夕飯出来たので配信終了致します!!またねー」
『またね』

─配信終了─

夕飯を食べてベッドに入り彼に抱き締められながら寝るまで話す、そして世間話をしていると彼が突然子供について話し始めた

「欲しいとかって思う？」

『んー‥仕事的にはもう少し落ち着いてからが良いけど、欲しいとは思うかな』
「やっぱりAと俺って似てるね」
『ともは欲しいの？』
「絶対に居なきゃダメとかじゃないけどね？ただ想像しちゃうんだ、USJで迷子を助けた時からずっと、あんな家庭を築けたらって…一番大変なのはAだからAに決めて欲しい、今じゃなくて良いから時間ある日で、その、、」

『とも』

ごもる彼の頬に手を添えて微笑む、私も彼も子供が欲しい、六年間傍に居て彼の愛は変わらないって知ってるからもう選択肢は一つしか無くない？

『子作りしよっか』

「良いの？まだ仕事とか落ち着いてないでしょ？忙しいのに子供のお世話までとか疲労困憊で倒れない？」
『落ち着いてる時に子作りしても産まれる時には多分忙しいからね、本格的にって訳じゃないけど極力回数増やす？』
「そうだね、詳しい話とかはまた今度しよ？今はAの返事を聞けただけで嬉しい」

彼はそう呟きキスをしてから眠りに着く、彼がそこまで真剣に考えているとは思わなかった、だってそんな素振りなかったから、、子供かぁ、彼はきっと良いお父さんになるんだろうね、だって優しいもの、なんてことを考えていれば眠りに着いていた

朝起きた時に彼は居なくて引き戸を開けると料理をしている彼が此方を向いて微笑んだ

「おはよう、よく寝れた？」

『うん』
「キャンピングカー借りて良かったね」
『うん‥今日帰るんだっけ』
「そうだよ、今日帰って動画投稿して撮影して、、そしたら子作り、？」
『なんで恥ずかしそうなの』
「いや改めて言うとね、」

項に手を当てながら頬を軽く染めて呟く彼に抱き着けば、包丁を置いて私の手を両手で包み込んだ

「愛してるA」
『私も愛してるよ、とも』

私達はそっと唇を重ねて微笑んだ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇