腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ23)

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※甘い表現有り

二度目に会ったのは彼の誕生日の前日、予定を無理矢理空けて泊まり掛けでお祝いすることになり、私は仕事帰り彼の家に来ていたのだ、荷物を置いてソファに腰掛けながら二人でテレビを見て笑う、最高に楽しい時間、、それが彼の掛けた私の出演するドラマがきっかけで一変した

悪い方とかそう言うのじゃない、どちらかと言えば良い雰囲気…？何とも言えないけどテレビに映っていたのは私の俳優とのキスシーン＆ベッドシーン、彼に見られるのは何だか恥ずかしくて彼の持つリモコンを奪おうと手を伸ばせばその手を掴まれて目が合う

甘い、いや甘過ぎる雰囲気、それに戸惑いつつ彼から目が離せなくてゆっくりと押し倒されても抵抗出来なかった、そもそもしようとする気が起こらなかった

「……キスしてもいい、？」
『…うん』

付き合ってもいないのに、撮影でもないのに、彼は一般人なのに、彼からの問いを拒めず唇を重ねる、優しいキス、俳優とキスしてきたことは沢山あるのに今までの中で一番恥ずかしくて誤魔化すように彼の首に腕を回す

彼はそれを境に私のワイシャツのボタンを外していく、首筋に唇が当たり柔らかい感触とちゅっと言うリップ音が残る、全てのボタンが外れてワイシャツが開いた時、彼の顔がお腹へと行き再び柔らかい感触が私を興奮させた、彼の唇が当たった所が熱い、撮影では感じることのない感覚、それはきっと彼に恋していたから感じることが出来た、そう断言出来るほど愛おしい気持ちが溢れて私からも彼にキスをする

「A…愛してる、俺と付き合って」

『～ｯ!はい、よろこんで、』
「んふふ、かわいい」
『ふぁ‥ん、ごは、ん…ど、うするの、？』
「その前にA食べたい、だめ？」

『ううん、だめじゃない…きて』

その日初めて彼と想いが通じ合って、初めて恋人同士の営みを経験した、後にちゃんと告白されてお付き合いし現在に至る、とても懐かしく淡い思い出、私にとって最高の宝物だ

─過去(夢)終了─

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