【d!】苛めてくる奴の彼氏奪ったら愛されました Ⅱ (ページ35)

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学校へ着けば男子は何処か浮かれているし、女子は緊張のせいか強張っている。自分の席へ座って本を読みながら彼が来るのを待っていれば悲鳴が聞こえる。

「ゾム様ぁ～♡もらって下さい♡♡」
「シャオロン様!!プレゼントです!!!♡」
「コネシマ様ぁー!!♡私の気持ちですぅ♡」

女子の本気さに引きながらアイツらを見る
目が合ったから鼻で笑えば目を見開いてアイツらは《助けて》と言う視線を送ってくる。

『が・ん・ば・れ』

希望を絶望へと変えて突き落とす
そして本へ視線を戻せば肩を叩かれた、そちらへ目を向ければモジモジとしている女子が居た。

「A君っ!い、いつものお礼っ!!」

『おや‥ありがとうございます』
「そ、それじゃっ!!」
『あっ、待って下さい』

私は女子からもらったチョコを机に置く
バレンタインはよくチョコをもらうからお返しでクッキーを渡す、溶かしたチョコを少し塗ってるだけの物だが‥

紙袋でラッピングしたそれを渡せば喜ばれる

「A君っ!!私からもこれっ!!!」

『ありがとうございます』
「私も私もっー!!」
『美味しく頂きますね』

ほんと謎に人気なのはなんなんだ？
キャラ作りの影響か女子に沢山チョコをもらって用意していた紙袋が埋まる。

「A君～ちゅーして？w」
『あはは‥失礼しますよ』

私は席を立って彼女に壁ドンする
顔を近付けて頬にキスをすれば悲鳴が上がった、女子が女子にキスして何が良いのか分からないな‥

「A君、最高っ‥//」

『？それはどうも』
「私ともキスしよー!!」
『女子が軽々しく‥頬になら良いですけど』

何故かキスしたがる女子にキスをする
ある程度したらゾムとシャオロンが来てその流れは終わった。

zm「はぁ‥怠いねんけど」

『お疲れさま』
sha「助けてくれたってええやん!!」
『いやぁー‥ほっといた方が面白いからw』

そんな会話をしながらチラッと斜め後ろを振り返った、まだ女子に囲まれているコネさん

『‥アイツほんとモテるなぁ……』

あれだけ女子に囲まれて迷惑かけられたら女嫌いにもなるわなw

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