【d!】苛めてくる奴の彼氏奪ったら愛されました Ⅱ (ページ21)

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貴女side

『_此処は‥』

綺麗な花畑で目が覚める
私は刺されて‥あれは夢か？それとも此方が夢なのか？？

真っ黒な蝶が近付いてくる
私の指に止まってすぐに去っていく…なんだ？あの蝶‥と言うか早くこれが夢なら覚めなければ。

『____を心配させてしまう‥あれ、』

____って誰だ？
口は動いてるのにその声が聞こえない、その人の顔を思い出そうとすれば霧が掛かる‥

大切な奴だとは覚えているのに、、
抜け落ちている記憶に涙を流していると地面の花畑が彼岸花に変わっていく。

花畑へ倒れ込んで真っ赤な彼岸花に変わっていく花々に埋もれながら瞼を閉じる。

？「なに諦めてるの？A」

『ぇ‥？』
？「そんな顔しないでくれないか？w」
『なん、でっ‥《お母さんお父さん》がいるの、？？』

私を見つめる両親に固まってそう言った
死んだ、お母さんもお父さんも交通事故で亡くなった‥

母「此処は‥んー…生と死の境？みたいなものでね!!貴女が此方へ来ようとしてるから引き止めに来たわ」

『お母さん達の元になら行きたいよっ‥』
父「駄目だぞ？まだ来るべきじゃない」
母「そうよ？折角この蝶捕まえて来たのに」

お母さんが蝶の羽を片手で持ちながらそう言った、私の指に止まった蝶にそっくりで‥何のために捕まえて来たのだろうか。

母「貴女から大切な人の記憶を奪った蝶よ」

父「A、これを記憶に戻せばAは帰れるんだ」
『お母さん達と会えなくなるのっ‥？』
母「そうね‥でも、大丈夫よっ!!」

お母さんが私を抱き締める
久し振りの感覚で涙がより溢れ出して‥私の背中を優しく撫でるお父さんが微笑んで私を見えいる。

母「Aは私達の子よ!凄く強い心を持って私達の全てを受け継いでいる貴女ならきっと何があっても耐えられるわ!!」

父「それに‥耐えられなくなったら《大切な彼》に頼ったらいいさ。お父さん達はAを見ているから。寿命を全うして此方に来た時は家族でまた幸せに暮らそう」

『っ‥ありがとっ…大好きっ!!』

「「愛してるよ A」」

(続く)

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