【d!】苛めてくる奴の彼氏奪いました Ⅰ (ページ45)

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『‥コネさん、私の過去聞くか？？』

kn「過去、？」
『私が鬼姫と言われるようになった過去』
kn「‥おう」

私は星を眺めながら彼に過去を話した
こんな強気な私は両親が亡くなっていなければ存在しなかった。

『結構あの頃強かったんだぞ？何も考えずにただ殴ったりしてたから‥今の何十倍も、強かった』

殴って蹴って病院送りにしたりして‥
相手は麻薬に手を出したりしてる糞野郎共で、コイツらなんかが生きててなんで私の両親は死んだ、なんで、、

ｷﾞｭｯ_

kn「‥俺は家族のことは分からん」

『…』
kn「家族なんかフィクションで俺は愛されへんかったから、その気持ちを推し量るなんて出来ひんし。する気もない。けど‥俺は傍におるから。Aが辛くなったら頼れるように傍から離れへんから」

彼の抱き締める力が強くなっていく
《捨てないで》と懇願する如く、私の首元に顔を埋める彼を抱き締め返す。

kn「好きやで A」
『‥うん私も』

月光で彼の目が水色に輝く
私を捉えているその目を見つめた。顔が熱くなる。涙が溢れそうになる。

『‥寂しい、私を見て、、』

kn「おん。俺がAを見たるよ」
『構って、褒めて、、』
kn「偉いな A」

寂しさを埋めるように彼にキスをした
彼はそれを受け入れてゆっくりと後ろに倒れていく。私が彼を押し倒すような状態になった。

『‥貴方は私を置いてかない？？』
kn「勿論や Aも俺を置いてかんでな」

お互いを求めて依存して‥
離れていけないような関係性を私は求めている。それを彼は叶えてくれる？？

『‥愛してる』
kn「俺も愛してんで A」

『_ふぅ‥』

朝風呂に入って疲労を癒す
団子にしてまとめている髪の毛が重い、浴槽に凭れて息を吐く。

暴力集団のアジトとは思えない快適さ
お祖父様に頼んで近くに(地上に)寮を作ってもらっているからそこに住んでる奴もいる。アジトは地下で道が別れているからその寮へ行くのは地下からでもいける。

住む奴はちゃんと金払ってるけどな♡
私専用の部屋の風呂に入って考え事をしながら堪能していると思い出したことがある。

『お揃いね‥』

ダイヤの指輪は流石に付けられない
だが他に何かお揃いになるものを買いたいと思っていたんだ。

アイツは何を上げたら喜ぶんだ？？
そんなことを考えながら私は風呂を出た。

(続く)

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