【d!】苛めてくる奴の彼氏奪いました Ⅰ (ページ40)

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【両親を亡くした時死ねば良かった】
【私もそっちに逝かせて欲しかった,仲間なんか作るんじゃなかった】

後悔タラタラで死ぬなんてごめんだ
まだ親不孝者にはなりたくない,仲間に支えてもらってるんだ

《考えがゴチャゴチャで何が本音？？》

『…』

広い天井に手を伸ばして拳を作る
守れた。私の大事な舎弟(家族)を二度も失うことにはならなかった。

その代わりポカンと心に何か開いた気分
任務も達成出来たのにどうして？やるべきことは全てしたのに。

《コネさんに会いたい》
《彼の笑顔が見たい》

私の本音はどれかなんて分からない
けれど‥この思い浮かぶ言葉だけは今したいことなんだと思う。

prrr_

kn[_はい]

『[‥コネさん]』
kn[ぇ‥Aなんか!?]
『[会いたい。無事か確認させて‥]』

ﾌﾞﾁｯ_

電話を即切る
ぶっきらぼうで恋愛経験のない素直じゃない意地悪な私を愛してくれる彼に今すぐ。どうしても今すぐ。会いたくてしょうがなかった。

？「_A」

『ん‥こ、ねさん…？』
kn「せやで俺やで？呼ばれたから来たわ」
『うん‥良かった生きてた』
kn「俺は結構安全な所居ったしな」

そう言う彼の手を握る
大きくてゴツゴツとしていて‥大好きなお父さんにそっくり。それとまた別に安心する。

『‥き』

kn「？なんて？？」
『‥好きコネさん』
kn「‥ぇ//」
『ぺいんと達と同じくらいに大切、だよ‥』
kn「A!?!?」

『ごめん‥疲れて来ちゃった…』

瞼を閉じると頭を撫でられる感触がする
あぁ‥安心する。彼はお父さんみたいだから最初から何一つ警戒出来なかったんだ。

私はそこで意識を落とした。
目が覚めるとコネさんは既に帰っていて‥でも近くに書き置きが置かれていた。

『'愛してる A'‥ってふふ』

なんて汚い字、だけどそこに愛が籠っているのは十分伝わる。

『私の負け。完敗だよコネさん』

無敗の鬼こと鬼姫
人生初勝負事に完敗したよ(恋しちゃったよ)

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