【d!】苛めてくる奴の彼氏奪いました Ⅰ (ページ39)

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No side

ﾊﾞﾝｯ_

校内全てが停電する
辺りは更に困惑と恐怖に支配され‥そんな中発砲音が響き渡った。

ｺﾞﾝｯ_

「あ"っ‥」

一人‥

「誰だっ!!ぅ"‥」

二人…三人……撃沈する襲撃者の声
停電の影響で締め切っている講堂は真っ暗だ。襲撃者を倒し回っている者が何処にいるかなんて分かりはしない。

何故ならば《彼女》には気配がない
辺りの一般生徒の気配に上手く溶け込んで,音を消して,殺気を隠して‥分かるのは《次は自分かも知れない》と言う恐怖だけ。

「い、居たぞっ!!」

暗闇で真っ赤な目が光る
彼女の目は茶色、だが‥暗闇で赤寄りの茶色が赤く光る傾向のある瞳を持つ彼女はその目を細めて獲物を狙う。

「キ"ャー!!」
『‥アハハ!!!w』

悲鳴を聞いて笑うその声は地獄の鬼の様
そして停電が復旧されると同時に辺りは息を呑んだ‥何故ならば鬼姫が金属バットを赤く染めて《敵を全員排除》していたから_

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貴女side

今の私はどんな風に見えている？
私の目は赤くなっているのだろうか。母親譲りの目の色の変化は周囲を怖がらせる。

『ｸﾊﾊﾊ!!w』

銃で撃たれた腕の傷が酷く痛む
毒でも仕込まれていたか？いいやそんなのじゃない‥

【嫌われるのが怖い】誰に？？
【大事な仲間と友人に】どうして？
【分からない】理解、出来ない

怖がられることが快楽と感じていた
希望を絶望へと変えるその表情を見れるなら私はなんにだって手を染めた。

私はただの悪人。それでいい。それがいい。
【私は狂った人形で良かったのに】
ただ一つのことに向かって突き進むだけで
【感情すらない無のままで進んでいたら】
何も考えなくていいはずなのに
【こんな苦しくなかったのに】

？「‥鬼姫帰るよ」

『あ"、？』
kr「手当てしなきゃ駄目でしょ」
sng「鬼姫ちゃん!早く行こ!!」
tr「あとで説教な」

【どうしてそんなに優しいの？？】
なんで私なんかに構うんだ
【ありがとう、そう言いたいのに】
来るな。私に触るな。

ﾌﾜｯ_

pe「俺らは鬼姫の味方だから」

【涙を我慢するのが精一杯】
辛い(幸せ)。悲しい(嬉しい)。怖い(安心する)。何がなんだか分からない_

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