20.どれが本当の私? ページ27
板苅side
呪霊出すためにあんなにいい人たちを騙しちゃった。
私は、ここまでして復讐がしたいのかな。
でも、あんなにいい人達、殺せないよ…。
板苅「ここで、いいかな…。来い、小豆洗い!!」
小豆洗い「きゃしゃしゃしゃ」
ふぅ。準備完了。
人を呼んで私が術式を使って、悪夢を見させるの。
のうのうと生きてる
人間に!!!!!
板苅「スゥきゃあああ!!!!」
木兎「なんだ?」
侑「佳奈多!どうかしたん?」
芝山「怪我でもしました?」
三輪「佳奈多ちゃん!大丈夫!?」
たった数人しか喋ってないけど、おそらく体育館に居た人とマネージャーの人達は全員来た。
今が、術式を使うチャンス!!
呪視眼!
ー呪視眼ー
呪霊が視えるようになる術式。
人々に恐怖を与えるのには十分。
神田「なに…こ、れ…」
ふふ、これが呪霊よ。
呪術師もこの合宿には来てないみたいだし、復讐し放題ね。
きっと、
これで、復讐ができる…
白福「あれ、消えてる…」
ッッ!!
なんで、なんで消えてるのよ!!
呪術師にしか祓えないのに!!
待って、まさか、この合宿に、
呪術師がいる?
でも!!あの方はいないって言ってたわ。
でも!!
あの方の言う事を聞かなかったら、追放される…!
私の、長年の夢が実現できなくなる!!
嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!!!!
もうこうなったら、合宿6日目の夜、起こしてやるッ!!!
来てる呪術師は何人か、何級かも知らないけど、復讐はやめない!!
呪術師ごと殺、ってやる!!
待ってろ、のうのうと生きてる人間共!!
でも、私はほんとに復讐したいの?
復讐したい私と復讐したくない私。 傍観してる私。
どれが、本物の私なの……!!
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作者名:わにゆず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7aef5d3cab1/
作成日時:2023年6月10日 18時