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国定図書館、
地下。
徳田秋声は花が眠る部屋で刻々と、
武装探偵社を待っていた。
秋声「花。
ぼくは今時の子達の『正義』がわからないよ」
派遣された統合騎士団の見習い騎士や、
騎士階級がそれを扉の奥から見ていた。
秋声「花、僕らは君の『眷属』なんだよ」
。
。
。
鏡花「侵入経路はこちらであっているはず」
敦「でも、どうして地下に・・・・・・?」
「聞きたい?
僕らはいいよ。別に秘密にする必要性がないから。
だよね、宮?」
花の奪還のために訪れた敦達4人の会話に合わせて、
すっと、
なんの違和感なく会話に入ってきたその彼は、
夏希の同級生、
審神者になるべく予科校に通っているらしい2人だ。
騎士団の制服には見習いの階級章が光っているが、
この2人はそんな単純な戦闘力ではない。
宮「ユウキくんらしくていいけど、
一応、敵対はしないといけないのはわかってる、よね?」
ユウキ「もちろん!
・・・・・・と、言いたいけど。
それすら必要なくなったっていうお知らせが来ててね。」
そう言って対峙した少年は
懐から一枚、小さな桜の花弁を取り出した。
与謝野「アンタたちは疑わないんだね。
私たちが────」
「「先生が白だと言った。」」
ユウキ「そこに疑う余地はないよ。」
宮「そもそも花さんが
そんな初歩的なミスするとは思ってない。
あの人なら、証拠なんて一切残さない。
そもそも、
あの人はあんな惨い殺し方ができない人だから」
ユウキ「それに、
『あの』紅葉切がそれに賛同した時点で、ね?」
国木田「紅葉切、というと」
敦「水菜さんの護衛として、
時々一緒に来られる方ですよね?」
「桜木の一族にとっての軽視できないかたな、
子供達が悩んだ時、
手を差し伸べてくれるおせっかい。
・・・・・・今回もちょっと、紅葉切が手出しして桜木の派閥の家がずいぶんましになったのですよぉ?」
与謝野「秋希!」
騎士の階級章をつけた姿で現れたのは、
よく探偵社の手伝いをしている秋希。
高校一年生であるにも関わらず、
全く学校に通っていないのは、完全通信制の学校に行き
そもそも一族の教育方針上、
小学校の時点で
大学の授業を家庭教師から教えてもらっていたから
完全通信制の学校で
単位フル取得なんて成り立っているのだが、
秋希「こっち、
花お姉ちゃんのとこまで案内するのです」
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作者名:クラウン | 作成日時:2023年7月22日 4時