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光雄side
光雄「うん。
彼が獄中の太宰くんとの「仲介役」。」
敦「そうだ！ 太宰さんはどうやって外に通信を？」
光雄「こら、しっかり座ってて。
急ブレーキ踏んだら危ないよ」
と、気持ちがせいて
首を前座席の方にだした敦くんのデコをぴっ、と弾く。
安吾「ムルソーの囚人には脱走防止の為
生体信号
そこで太宰くんは伝言を数値化し
心拍数として記録させる
それを僕が政府権限で閲覧し解読しているのです。」
敦「じゃ･･････自分の心拍数を自在に操って？」
安吾「太宰くんにしかできない芸当ですよ
あれならバレようがない。」
鏡花「･･････あのひとは？」
光雄「花ちゃんのことだよね。
･･････いまは身柄が軍警にある。
ニュースで知ってるかもしれないけど･･････
『封印措置』が実行されるから」
鏡花「『封印』･･････。」
光雄「ちょっと看過できない負傷って水菜は言ってた。
その治療のためだよ。
基本的にぼくら『統合騎士団』は味方さ。」
「信用出来んな。
貴様は敵だ 第一何故あんな芝居を打つ必要が？」
『小栗虫太郎』だっけ？
この人、水菜が言ってた
『犯罪の証拠』を消す異能を持ってるそうだ。
安吾「･･････ドストエフスキーの目は
どこにあるか判りません
それにあのままでは逃げ切れませんでした
僕の「モノの記憶を読む」能力を使えば
たとえ盗難車で逃げられても追跡が可能でした。
それを見逃せば「敵」に怪しまれます。」
虫太郎「敵？
ふん、邪智なる『七號機関』が敵を恐れるのか？」
安吾「それです 虫太郎さん。
やはり貴方･･････
ぼくを『七號機関』の人間と聞かされていますね？」
虫太郎「･･････だったらなんだ」
光雄「簡単だよ。
彼は七號機関の人間じゃない。
騎士団の僕らもね。
ドストエフスキーの嘘だよ。
･･････水菜と優鶴くんなら、
もしかしたら『七號機関』を掌握できるかもしれないけど
まぁともかく、
僕たちがそうして話すことを恐れたってわけだ。」
安吾「残りは安全な場所で」
。
。
。
モンゴメリ「ちょっと！なんなのよ貴方！？
指名手配って！どういうことよ！」
異能空間、アンの部屋･･････。
その空間の主は、
敦くんをかるく叩きながら、
ことの経緯の説明を待っていた。
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作者名：クラウン | 作成日時：2023年7月22日 4時
