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水菜side
紅葉がなにかを呟いた途端ドロドロと
黒葉が“溶けた”
水菜「えっ！ろーー」
六木「知らんぞ、俺は」
詩音「紅葉、あれ何」
紅葉「西洋では、“悪魔”。
東洋では、“堕ち物”。
それ以上でも、以下でもない。
端的に申せば敵です」
元々はお前だっただろう、
なんて言葉は
全員の口からではなく
顔でわかった
鯰尾「紅葉姉、倒すんですか」
紅葉「別れる前に言いました、
あれは、手遅れです。
例え元々私でも、
水菜ちゃんに刃を向けるなら
私は容赦なく殺す、ただこれだけです」
詩音「はいはい。
紅葉、あの液状の悪魔さんはどう倒すの？」
紅葉「元の核、
つまりは私を折れば
何とか状況の収束は出来るかと。」
媒体が刀ならば
その刀を折ればいい。
ただ問題が山積み。
水菜「媒体が元々適正高いのに、
プラスで悪魔化、術を身につけてないと
死ぬんじゃない？」
詩音「んー？“避ければおーけー”」
零花「詩音様、お手伝いは無用ですか」
詩音「要らない、ただ。
刀ぶん投げたら、取りに行って。
殴るかも」
それだけ言うと
紅葉が真っ先に敵影に切り掛かり
敵も攻撃する、
敵の攻撃を弾き
今度は紅葉の後ろにいた詩音が攻撃する
千切れた部位からは気味の悪い液体が溢れた
六木「オル・キュートス」
周囲の霊力、植物、地面に至るまで全て
凍りついた。
雪が降って来たくらいだ
此れはーー
六木「此れで良いな！
白兎、パック！」
「相変わらずの干渉力だよね
紅葉よりは格下だけど！」
「僕らが存分に力を発揮する土台づくりなんて
頭でも打った？」
六木「打ってねェよ！
ったく、紅葉と詩音の安全の考慮だよ。
そんなもんもわかんねぇのか」
照れ隠しではない、
本音。
六木は星霊を嫌っているし、
仕方がないのだろうが
パック「僕の契約内容、
君は知ってるもんねぇ。
まぁ、契約内容の邪魔したら、折るけどね」
明白な殺意を持って
六木を睨み、
脅したパック。
バレたのは恐らく不慮の事故か
鈴仙「パック、紅葉姉殆ど使い切ってる」
パック「そうだね、
だけどまだストック残ってるんだよねー
あれくらいならどうにでもなるよ」
パックは素早く術を使うと
敵を凍りつかせた
詩音は宣言通り刀を投げ捨て
鬼化して凍りついた敵を殴った
敵は木っ端微塵
刀が露出した瞬間
紅葉が鬼化して切り捨てた。
納刀した二振が何か話し合っていれば
直ぐに紅葉が倒れ
詩音に俵担ぎにされ
こちらに来た歩み寄って来た
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作者名：クラウン | 作成日時：2018年9月15日 22時
